VS パナソニックワイルドナイツ

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結末

第4節・2019.07.13

ジャパンラグビートップリーグカップ2019 プールA
19:00
万博記念競技場(大阪)
T G PG DG DG PG G T
1 1 1 0 10 前半 17 0 1 2 2
0 0 0 0 0 後半 22 0 1 2 3
1 1 1 0 10 合計 39 0 2 4 5

登録選手・リザーブ選手

個人得点

選手名 ポジション T G PG DG
タマティ エリソン CTB→SO 0 1 1 0
ワイクリフ パールー No.8 1 0 0 0

スターティングメンバー

選手名 ポジション
金 亨志 PR
前田 篤志 HO
梶原 瑛 PR
中尾 光男 LO
ウィル ムンロー LO
平野 和飛人(C) FL
佐藤 慶 FL
ワイクリフ パールー No.8
本村 旨崇 SH
忽那 鐘太 SO
杉森 健太郎 WTB
タマティ エリソン CTB
水野 拓人 CTB
ベン ポルトリッジ WTB
レオン エリソン FB

リザーブメンバー

選手名 ポジション
栗原 良多 R
小山 翔也 R
出渕 賢史 R
ジェイコブ エリソン R
中村 謙吾 R
大政 亮 R
濱副 慧悟 R
山谷 大樹 R

交代・入れ替え

前半00分 杉森健太郎 → 濱副慧悟
後半11分 金亨志 → 小山翔也
後半11分 本村旨崇 → 大政亮
後半17分 前田篤志 → 栗原良多
後半18分 忽那鐘太 → 山谷大樹
後半18分 平野和飛人 → ジェイコブ・エリソン
後半34分 中尾光男 → 中村謙吾

レポート

ジャパンラグビートップリーグカップ2019もいよいよ後半戦。現在カップ戦3連敗中のウォーターガッシュは大阪・万博記念競技場でパナソニックワイルドナイツとの一戦を迎えた。パナソニックワイルドナイツは先週戦ったサントリーサンゴリアスと並ぶ強豪チームであり、プールAをトップで勝ち上がり、準決勝にコマを進めたい思惑があり、片やウォーターガッシュは、この試合でトップリーグチームと互角の戦いを見せ、来週行われる清水建設との最終戦に弾みをつけたいところ。キックオフの時間は19時と今シーズン初のナイター試合。多くのクリタファンが降りしきる雨の中、メインスタンドを埋め尽くしてくれた。
前半はパナソニックのキックオフで試合が始まった。キックオフ早々自陣でのプレーが続くが、常にマイボールで試合を進め、攻撃の主導権を相手に渡さない堅実なプレーが続いた。最初にチャンスが訪れたのはウォーターガッシュ。敵陣に入ったハーフウエイラインと10mラインの中間辺りでペナルティを獲得する。角度も左サイドに位置した時点でショットを選択する。タマティがポールめがけて放ったキックは惜しくもゴールならず。会場のため息が、クリタフィフティーンの活躍を期待してくれていることを意味している。そして前半12分に敵陣22ⅿラインを超えたあたりで、またしてもパナソニックのペナルティの反則でクリタにチャンスが訪れる。先程のキックを外したタマティが、しっかりと決め3-0としクリタが先制する。幸先の良い流れとなり勢いづくウォーターガッシュは、自陣に攻め込まれてもターンオーバーを繰り返してピンチを防いでいく。しかし、前半17分、クリタボールをターンオーバーしたパナソニックが、個人スキルでクリタディフェンスを翻弄して右中間に走りこんでトライ。その後のコンバージョンゴールも決め3-7と逆転されてしまう。その5分後、同じくパナソニックのセンター・ハロルドフォスターが、クリタディフェンスを崩すステップでギャップを突きトライ。コンバージョンも決め得点差を広げられてしまう。何とかしたいウォーターガッシュは、その後敵陣でプレーを続け、虎視眈々とトライを狙っていく。前半34分、ようやくクリタにトライチャンスが生まれる。敵陣やや左サイドのゴール前5mライン付近でのマイボールスクラムから、ナンバーエイトのワイクリフが抜け出しトライ。相手のタックルを引きずった闘志あふれるプレーでインゴールに飛び込んだ。その後のコンバージョンもタマティがしっかり決め、10-14と1トライで逆転の差まで詰めてきた。しかし、雨が降るコンディションでボールが手につかないでいるウォーターガッシュ陣はハンドリングエラーを繰り返してしまう。雨の影響もあるが、パナソニックのプレッシャーが半端ない。そして、前半38分。クリタが前半に犯した3つ目のペナルティは、相手のペナルティゴールを演出させてしまい3点を追加され10-17で折り返す。

後半は杉森から濱副に入替た布陣で残りの40分を戦った。忽那のキックオフで後半がスタート。キックオフ早々クリタが先制攻撃を見せ、敵陣奥深くまで攻め込むもペナルティで犯し、得点チャンスを演出できない。逆にパナソニックが後半5分にトライを奪ってくる。コンバージョンキックの精度も高く、難しい角度からも難なく決めてくるところがトップリーグチームのスキルなのかと会場からため息が漏れ始めてきた。後半11分にペナルティゴールを決められ17点差になるが、クリタもアタックでパナソニックのディフェンスを翻弄させる。後半14分、敵陣やや右サイドゴール前5ⅿライン付近のラックから替わったばかりの大政から右に展開しタマティがインゴールに飛び込みトライと思いきや、タマティに渡ったボールがスローフォワードのジャッジで得点ならず。得点こそならなかったが、クリタのアタックがパナソニックのディフェンスを崩したシーンとなった。このプレーで大いに期待が膨らんだ瞬間であったが、クリタに不運が巡ってくる。スタンドオフの忽那が肩を負傷し、今シーズン初出場の山谷との交替を余儀なくされる。その後、一進一退の攻防が続き、決定的な得点シーンを得られないまま時計の針だけが刻々と進んでいった。残り10分になったところでパナソニックがトライを演出する。相手バックスがクリタディフェンスの間をグラバーキックで通し、インゴールでそのボールを抑え込みトライ。後半38分にも左隅にトライを奪われ万事休す。80分間降りしきる雨の中、10-39と力の差を感じずにはいられない戦いとなった。しかし、収穫も多くあった試合でもあった。前節負傷した徳山に代わり、80分間フル出場したプロップの梶原の経験は、チームにも個人的にもプラスになったことだろう。また、ペナルティの数も1試合通して「10」だったものの、前半は相手より少ない「3」で試合を進められた。残すところカップ戦もあと1試合。次節の最終戦は、同じトップチャレンジリーグの清水建設ブルーシャークスの戦いが残されている。このプールAのチーム構成は、トップリーグ所属4チームに対しトップチャレンジ所属は2チームである。恐らく清水建設は全力でクリタに向かってくることが予想される。最終戦を勝利で終わらせるためにも今週一週間、しっかり準備して臨みたい。



試合後コメント
山田紘也監督

(試合を振り返って)練習の中でフルコンタクトのプレーを取り入れていないこと、ゲームシチュエーションをなかなか意識できない練習にもかかわらず、今日の試合を見ても最初からスイッチを入れ果敢に攻めていけている選手を褒めてあげたいですね。練習時間が増やせない中、もっと効率よく試合に直結した練習をしなければと思います。このチームは試合の入りから攻め切れていないのが特徴でしたが、このカップ戦は、最初から攻められているのは、今シーズンに入り何か選手たちの中で変わってきているのではないかと思います。スクラムでのペナルティが多かったのですが、プロップ・3番の梶原が80分間戦ってくれたことは、今のチームにとって大きな収穫となりました。またハーフ団(本村・大政・長谷川)が熾烈な争いをしてくれています。良い傾向です。来週は清水建設さんとの試合です。ここに標準を持ってきていたわけです。必ずチームで勝利を掴んでいきたいと思います。

平野和飛人ゲームキャプテン

シンプルなプレーの精度と強度、パナソニックさんが一枚も二枚も上手でした。しかし、カップ戦を戦いながら課題に挙げていたところの一部、特にセットプレーからの得点も出来ているので評価したいと思います。クリタは相手にアジャストさせた戦いが出来ていません。相手の弱みを見極め、自分たちの強みを出した戦いが出来れば、もっともっと強くなると思います。今日の試合で反省すべき点は、ハーフからフォワードでキャリーするアタックの部分でゲイン出来ていないところです。そこはどうしても相手チームに狙われているところなんですが、そこでゲインしなければならない部分なんです。身体が小さいことを理解しながら、逃げずにゲインする気持ちを持ち続けなければならないですね。(来週に向けて)全力で戦います。今シーズンのチームスローガンは「エナジー」です。80分間エナジーでカップ戦を締めくくりたいと思います。

金亨志選手

前半の入りは一人ひとりファイトして非常に良かったと思います。4週連続の試合で疲労が蓄積されているにも関わらず、1対1でも果敢に攻められてよかったんじゃないかと思います。また後半目立ったスクラムのペナルティも力の差もありましたが、もっと色んなところでコミュニケーションを図れれば少なく出来たと思います。(次週に向けて)今まで清水建設さんにフォーカスして練習と試合を重ねてきました。絶対負けられない試合でもありますし、相手もクリタを強く意識していると思います。そこの部分は絶対に譲らず勝ちたいと思います。

ジェイコブ エリソン選手

(試合を振り返って)良いスタートが切れたと思います。ディフェンスも前に出たプレーや、アタックもイメージ通りだったと思います。しかし、時間が経過するにつれ、自分たちの悪い癖が出始め、大きく展開され得点されてしまうシーンが多かったと思います。後半特にスクラムでのペナルティが多かったと思いますが、相手のフロントローは400キャップを積み重ねる素晴らしい選手です。その相手にクリタのフロントローもしっかり組んでいたと褒めてあげたいと思います。またここ2試合の強豪チームとの対戦は、クリタを成長させていると思います。(来週に向けて)多くのクリタファンの声援が私たちのプレーを後押ししてくれていて非常に感謝しています。最終戦だからといって気負うことなく、いつも通りのプレーで戦っていきたいと思います。

濱副慧悟選手

雨の中でのゲームで、キッキングゲームとなり、エリア取りが大事な試合になりました。後半からの出場になりましたが、ウォーミングアップで身体が温まった状態で入れたので、プレーもイメージ通りに出来たんじゃないかと思います。(大きくゲインしたプレーに対し)スペースが生まれたところにゲインすることに自信がありましたので、ルーズボールをしっかり自分のものにして、空いたペースを突くプレーが出来ました。怪我人が多い中、自分自身に求められている要求は大きいと思います。バックスリーが機能するためにも、ベンの個人技や自身のラインブレイクの精度を高めて来週の最終戦を勝利で飾りたいと思います。



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