シーズン: 第5節

「シーズン」の名前ですが、この項目でトップリーグカップなどの「第○節」を管理・設定します。(表示されるページ:試合結果・日程一覧ページ)

VS 豊田自動織機シャトルズ

2019.12.21

ジャパンラグビートップチャレンジリーグ2019 第5節
13:00 Kick Off
パロマ瑞穂ラグビー場(愛知)
T G PG DG DG PG G T
0 0 0 0 0 前半 26 0 0 3 4
3 2 0 0 19 後半 10 0 0 0 2
3 2 0 0 19 合計 36 0 0 3 6

登録選手・リザーブ選手

個人得点

選手名 ポジション T G PG DG
杉森 健太郎 FB 1 0 0 0
レオン エリソン SH 1 2 0 0
坂本 英人 WTB 1 0 0 0

スターティングメンバー

ポジション 選手名
PR 金 亨志
HO 栗原 良多
PR レズリー メイキン
LO 中尾 光男 (GCap)
LO ジェイコブ エリソン
FL 平井 伸幸
FL 佐藤 慶
No.8 丸山 尚城
SH レオン エリソン
SO 忽那 鐘太
WTB 坂本 英人
CTB タマティ エリソン
CTB トム イングリッシュ
WTB ベン ポルトリッジ
FB 杉森 健太郎

リザーブメンバー

ポジション 選手名
R 前田 篤志
R 小山 翔也
R 出渕 賢史
R 中村 謙吾
R 藤原 慎介
R 長谷川 新波
R 水野 拓人
R 菅沼 神兵

交代・入れ替え

交替・入替時間 内容
前半43分 平井 伸幸→藤原 慎介
後半00分 金 亨志→小山 翔也
後半12分 栗原 良多→前田 篤志
後半27分 佐藤 慶→中村 謙吾
後半27分 忽那 鐘太→菅沼 神兵
後半30分 タマティ エリソン→水野 拓人
後半33分 レオン エリソン→長谷川 新波
後半36分 レズリー メイキン→出渕 賢史

レポート

 気温の寒暖差が激しく、一日おきに温かくなったり寒くなったりして体調管理が難しいこの季節。ラグビートップチャレンジリーグ2019も後半戦に突入し、令和元年最後の試合が全国各地で行われた。栗田工業ウォーターガッシュは前節で理想的なラグビーを披露し、勝利を飾って2勝2敗の五分に。前節で右目下の大けがを負った中尾だが、この試合にもスタートメンバーとして出場し、この試合のFW第三列には日本人選手で構成した。かたや対戦相手の豊田自動織機シャトルズ(以下織機)は、昨シーズンまでトップリーグで戦い、今シーズン降格をしてきた強豪チーム。その織機の今シーズンの戦いは、第2節の近鉄戦で敗戦したものの、他の試合では圧倒的な強さを見せつけている。そんなしびれる試合は、敵地の愛知県・パロマ瑞穂ラグビー場で行われるも、多くのクリタファンが会場に集結してくれた。ポカポカな陽気に包まれた12月21日13時、レフリーの笛で80分間の激闘が始まった。
 前半は織機のキックオフで試合がスタート。開始早々クリタは自陣からハーフウエイラインまで攻め込み、混沌とした状態に。両チームの猛者たちが一つのボールを奪い合うが、ボールアンプレアブルでクリタボールのスクラムのジャッジ。ファーストスクラムから相手にプレッシャーを与えたいところだが、織機のFW陣の圧倒的なスキルで防戦一方となる。このプレーからしばらくの間、クリタは自陣での攻防を余儀なくされてしまう。ラックができるとオープンサイドに展開され、そこでまたラックが形成。そんな縦横無尽に攻めてくる織機に成す術がないクリタは、ペナルティの反則を犯してしまう。リスタートは常にスクラムを選択してくる織機のパワーに圧倒されてまたペナルティを犯す。徐々に自陣ゴール前まで攻め込んできた織機は、前半12分スクラムトライで先制。その後のコンバージョンゴールも成功され0-7とされる。その直後、クリタもアタックを仕掛けていく。敵陣22ⅿライン付近まで攻め込むもボールをキャッチする選手に相手ディフェンスがプレッシャーをかけてきてたまらずノックオン。アタックがなかなか継続されない時間が続き、今度は一気に自陣奥深くまで攻め込まれる。必死にディフェンスをしてきたクリタだが、前半23分、敵陣に入ったところで忽那が鋭いキックでエリア取りを仕掛けたが、正面にいた織機選手が見事にキャッチ。そのままインゴールまで走りこまれトライを許す(G成功)。その7分後にもトライを許してしまう。何をしても織機のディフェンスの牙城を崩せずに前半41分にも右サイドから左サイドに大きく展開されトライを奪われてしまう。一方的な試合になりつつあるがクリタの攻撃も織機のディフェンスを翻弄する。佐藤のステップで大きくゲインも見せたりするが、なかなか継続する前に相手のプレッシャーを受けてしまう。前半終了間際にタマティのプレーを阻止する相手の選手がなかなか離れずにつかみ合いに発展。両チームの選手が間に入り、双方の選手をなだめる。両チームのキャプテンがレフリーからの指導を受け終わったところで前半が終了。

 後半は忽那のキックオフでスタート。ハーフタイム時にプロップの金から小山に入替。また、前半32分に負傷した平井に替わり藤原がそのままフランカーのポジションに入った。後半のクリタは前半とは見違えるアタックを見せ始める。常に敵陣でのプレーを展開し、後半3分には敵陣奥深くまでレオンがゲインするもその後の攻撃が続かずチャンスを逃してしまう。しかし、クリタに得点チャンスが後半7分に訪れた。自陣での攻防で織機のペナルティをもらったが攻撃を継続し、トムの華麗なステップで相手ディフェンスをかわしレオンにパス。そのレオンからサポートに入っていた杉森がパスを受け取り、中央に回り込んでトライ。レオンのコンバージョンゴールも成功し、7-26と反撃の狼煙を上げる。その後の時間も常に敵陣でアタックを仕掛け、相手にボールを渡さない継続したラグビーを繰り広げる。前半、押しに押されていたスクラムもボールインからすぐにバックスに展開することで、織機の強みを消しにかかりリズムを作っていく。そして後半22分、敵陣左サイド22ⅿライン付近で得たスクラムからフェーズを重ね、攻撃の起点を中央エリアに移す。そこでできたラックからレオンが抜け出し中央にトライ。その後のコンバージョンゴールも成功させ14-26と点差を縮めていく。しかし織機も黙ってはいない。12点差まで詰め寄った後半26分、クリタのディフェンスをかわしてトライを奪い14-31とし、会場に詰め掛けたクリタファンのため息が聞こえてくる。そんな雰囲気に包まれた瑞穂ラグビー場にクリタのバックス陣が歓喜の声に変える。後半32分、自陣10ⅿライン付近からベンが大きくゲインしトムにパス。トムの華麗なるステップで織機ディフェンス陣も止めることができずに左サイドへグラバーキックを放つ。サイドラインに走りこんでいた坂本がしっかりボールをキャッチし、左隅にトライ。レオンのコンバージョンは失敗に終わったが19-31と再び12点差に戻す。しかし、地力に勝る織機は終了間際に追加点のトライを奪い万事休す。コンバージョンゴールが外れた瞬間にノーサイドとなりジャイアントキリングは失敗に終わった。試合終了後、勝っても負けても応援に駆けつけてくれたファンのためにファンサービスを毎試合欠かさない取り組みは、ファンに浸透しており、疲れ切った身体ではあるが、選手も大切な時間として認識している。叱咤激励を受けながらも温かく声援を送ってくれるファンの皆様とともに喜びを分かち合うことを忘れずにチーム一丸となって残りの2試合、勝利にこだわっていきたい。



試合後コメント
山田 紘也監督

(試合を振り返って)前半の戦い方、、、非常に悔しいですね。ペナルティの多さとセットプレーの精度、そこに尽きると思います。毎試合ペナルティが10個以上あるので、規律の部分とセットプレーが織機さんの強みではあるがシンプルに戦っていこうと試合前に伝えました。(後半は見違えるような戦い方でした)そうですね、セットプレーが安定し、またペナルティも少なくなってきたので得点を重ねることができました。また今まで課題でもあったブレイクダウンでの反則が多かったのですが、そこの部分では修正しきれたのではないかと思います。あとは、スクラムですかね。織機さんは自分たちの強みを生かしてくるわけですから太刀打ちできませんでした。(マツダ戦に向けて)私がラグビーをしてきて、シーズンに正月を挟むことは今までありませんでした。正月の過ごし方が重要だと思います。相手に目を向けがちですが、しっかり自分たちのことをフォーカスしてやるべきことをやっていきたいと思います。怪我人も多く出始めていますが、復帰間近の選手も控えています。チーム全体で残りの試合戦い抜きたいと思います。

中尾 光男選手

(試合を振り返って)そうですね、うちのセットプレー(の精度)につきますね。入りの5分、とにかく集中してプレーしていこうと。その通りにディフェンスも良く、失点した部分は小さなミスからでしたので崩されたものではありませんでした。ハーフタイムでは、前半出来ていない部分をできるようにすることを全員で共有しました。細かい戦術を話したところで修正できませんので、やれていないところだけをフォーカスしました。その部分が修正できたからこそ、後半の得点につながったと思います。トップチャレンジが始まって、チーム課題でもあるディフェンスの幅を意識することがチームでできていました。その点が良かったと思います。(次の試合に向けて)マツダさんもすごい良いチームです。自分たちの出来る最高の準備をして、今日の後半のような戦いを最初から披露したいと思います。

丸山 尚城選手

(試合を振り返って)色々やりたいことあったと思いますが、試合に挑む根本的な部分がチームに欠けていたと思います。戦術だったりアタックの方法などフォーカスしがちですが、エナジーが足らなかったと思います。後半こそ、その部分がチームで落とし込めたので、理想とする攻撃ができて得点も奪えたと思います。でも前半からやらないといけないですね、前節の清水建設戦では、しっかりチームとして出来ていたのでやれないわけがないと思います。(個人的なプレーについて)ポジションが変わったり、試合ごとで求められているミッションは増えててきますが、根本的なことは変わりません。私もその姿勢が欠けていたと思います。(次節に向けて)正直疲れはありますが、そんな弱音を吐いている場合じゃありません。次の試合まで期間が空きますので、しっかり身体のケアをして、今日出来ていなかったこと実践するために準備したいと思います。

坂本 英人選手

トップチャレンジリーグの上位チームに対して、しっかりディフェンスできていたと思いますし、この部分は次につながると思います。(前半について)アタックで獲りきることができなかったことが、この得点差になってしまったと思います。相手が強いチームとの試合はチャンスが多いわけではありません、少ないチャンスをものにするためには。しっかり獲り切ることが大切です。後半は少ないチャンスではありましたが、しっかり得点までつなげられたので、良かったと思います。(次の試合に向けて)正月休みを挟みますので、モチベーション維持が重要になってくると思います。チームとしてしっかり準備をすればクリタのアタックはどのチームでも通用しることが今日の試合で証明できたと思いますので次は勝ち切ります。

レオン エリソン選手

前半で相手に得点を奪われすぎてしまったことが良くなかったですね。至ってシンプルなミスが失点につながってしまったと思います。後半はスピードアップしていこうとチームで共有しました。だからしっかりアタックでもクリタらしいチャレンジで3本のトライが獲れたと思います。(スクラムハーフのポジションについて)徐々に慣れてきています。しかし、スクラムの細かいタイミングで疎通が取れない部分がありますが、試合を重ねるごとに良くなっていると思います。また忽那(スタンドオフ)くんともコミュニケーションが取れていますので、ハーフとしての役割は果たせていると感じています。(次に向けて)絶対に勝たなければならない試合です。そこで勢いをつけて最終戦の近鉄戦につなげなければなりません。結果にこだわっていきたいと思います。



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vs

VS 清水建設ブルーシャークス

第5節・2019.07.20

ジャパンラグビートップリーグカップ2019 プールA
16:30
相模原ギオンスタジアム(神奈川)
T G PG DG DG PG G T
1 1 0 0 7 前半 10 0 1 1 1
2 2 0 0 14 後半 0 0 0 0 0
3 3 0 0 21 合計 10 0 1 1 1

登録選手・リザーブ選手

個人得点

選手名 ポジション T G PG DG
大政 亮 SH 1 0 0 0
前田 篤志 HO 1 0 0 0
中島 拓也 CTB 1 0 0 0
杉森 健太郎 WTB 0 1 0 0
レオン エリソン R→FB 0 2 0 0

スターティングメンバー

選手名 ポジション
金 亨志 PR
前田 篤志 HO
梶原 瑛 PR
中尾 光男 LO
ジェイコブ エリソン LO
ウィル ムンロー FL
佐藤 慶 FL
ワイクリフ パールー No.8
大政 亮 SH
タマティ エリソン SO
杉森 健太郎 WTB
中島 拓也(C) CTB
水野 拓人 CTB
ベン ポルトリッジ WTB
トム イングリッシュ FB

リザーブメンバー

選手名 ポジション
栗原 良多 R
小山 翔也 R
出渕 賢史 R
中村 謙吾 R
平野 和飛人 R
本村 旨崇 R
レオン エリソン R
濱副 慧悟 R

交代・入れ替え

前半25分 タマティ エリソン → レオン エリソン
後半10分 本村 旨崇 → 大政 亮
後半11分 金 亨志 → 小山 翔也
後半16分 前田 篤志 → 栗原 良多
後半21分 梶原 瑛 → 出渕 賢史
後半30分 ワイクリフ パールー → 平野 和飛人
後半33分 佐藤 慶 → 中村 謙吾
後半37分 中島 拓也 → 濱副 慧悟

レポート

6月22日から始まった「ジャパンラグビートップリーグカップ2019」もいよいよ最終節を迎えた。現在までのウォーターガッシュの戦績は、0勝4敗とトップリーグのチームに力及ばずの結果を重ねてしまった。しかし、昨シーズンから大きくアップデートしてきたチームは、強豪チーム相手に果敢に攻め続けてきている。第5節は、今秋同リーグで対戦する清水建設ブルーシャークスとの大事な一戦。春のオープン戦では5点差で涙をのみ、この試合に今まで培ってきたのもを出して勝利したい相手である。今シーズンから加入した外国人選手がどれだけチームにフィットするか、またチームとして組織的に戦えるかがカギとなる試合になるであろう。
前半は清水建設のキックオフで試合が始まった。開始早々クリタは敵陣まで攻め込み、チャンスを伺う。開始5分には敵陣22ⅿラインを越えてフェイズを重ねるも、高い湿度と霧雨で思うようにボールが手につかずハンドリングエラーを繰り返してしまう。最初に得点シーンを見せたのは清水建設だ。前半8分、クリタ陣右サイドから大きく左に展開し左隅にトライを奪ってくる。難しい角度からのコンバージョンゴールも成功させ、先制を許してしまう。その後もクリタ陣でのプレーが続き、ターンオーバーするもノックオンなどのミスで、なかなか敵陣に入り込めない時間が続く。そして前半15分、クリタ陣中央22ⅿライン付近でのペナルティで清水建設はショットを選択。難なくゴールを成功させ、0-10とリードを許してしまう。これ以上失点を防ぎたいクリタは、何度となく敵陣ゴール前まで攻め込み、トライチャンスを伺うもインゴールでグラウンディングできずに得点ならず。しかし、前半25分、ゴールライン手前でのラックから大政がインゴールに飛び込みトライ。負傷してベンチに退いたタマティに代わり、杉森が正確なキックでコンバージョンゴールを成功させ7-10とする。その後両チームともに蒸し暑い気候と大量にかく汗でボールが手につかずミスを連発させてしまう。この後も主だった得点シーンを演出できずに前半終了。組織的なアタックもディフェンスも出来ずに、個人のスキルでカバーした40分であった。

後半はレオンのキックオフで後半が始まった。開始早々、敵陣インゴール手前まで攻め込んだクリタであったが、ノックオンのミスでチャンスを逃してしまう。そこでクリタは選手を入れ替え、流れを変えに出た。スクラムハーフの大政から本村に、右プロップの金からニューフェイスの小山に入替た。その直後、クリタにチャンスが巡ってくる。後半11分、敵陣左サイド10ⅿラインを超えたあたりからのラインアウトで、クリタはモールを形成する。そのまま押し込みボールキャリーの前田がトライを奪う。まさに前半に見ることが出来なかった組織的トライであった。その3分後の後半15分、相手のパスミスをキャプテンの中島がボールを奪いとり、そのままインゴールまで走り込みトライを演出する。コンバージョンゴールを2本続けてレオンが正確に決め、得点差を21-10と広げていく。その後一進一退の攻防が続き、選手たちの疲労もピークになりつつあるが、リザーブに名を連ねている面々がピッチに入り、さらに得点を奪いに闘争心あふれる攻撃で得点を奪いにいく。残り10分を切り、敵陣奥深くまで攻め込むシーンを見せるが、なかなか得点を奪うまではいかない。後半35分にも連続攻撃でトライを奪いにいくがミスで自滅してしまう。そして試合の終わりを告げるホーンが鳴り響き、清水建設の反則でレフリーのホイッスルが鳴り響き、21-10で勝利した。この試合のマンオブザマッチに選ばれたのは、前半25分にタマティから代わって出場したレオンに贈られた。これでカップ戦の成績は1勝4敗となり、プールA・5位でクリタの全日程が終了した。クリタの公式戦勝利は、昨年のトップチャレンジリーグ・1stステージ最終戦の釜石戦以来。多くのクリタファンが待ち望んだ勝利に選手たちの顔に喜びはなく、安堵のため息を漏らした表情が印象的であった。これから一旦チームはオフとなり、8月に再集合。合宿を経て11月から始まるトップチャレンジリーグに向けて更にパワーアップすることだろう。強豪チームとの対戦を終えて、チームは何を感じただろうか。決して満足のいく大会ではなかっただけに、シーズン最初に掲げた「トップ3」になることを再認識し、クリタWAYでファンを魅了するラグビーを極めていきたい。改めて多くのクリタファンの皆様、熱い熱いご声援誠にありがとうございました。



試合後コメント
山田紘也監督

この試合を含めて、初めて参加したカップ戦です。選手も含めて現場スタッフもマネジメントもチーム一体となって5試合戦い抜けたことに喜びを感じています。本当に感謝です。今日の試合を振り返ると、前半は自分たちのラグビーできずにいましたね。システムで相手を崩していくわけでもなく、個人スキルに頼った40分間でした。しかし、後半はしっかり修正してくれていました。アタックもディフェンスからチャンスを作ってくれていましたので、そこをしっかりやり切ってくれていたと思います。試合中に選手たち自ら修正を図り、原点に立ち返ってくれました。ものすごい成長を感じています。改めてカップ戦を戦ってきて、準備の大切さを感じずにはいられませんね。また、自分たちの力量を基準に相手を判断することなく準備をしなければならない課題も見つけられました。次のチャレンジリーグに向けて抜かりなく準備していきたいですね。(次に向けて)相手がどうこう考える前に自分たちのラグビーを貫けるように、練習から合宿を通しチームに落とし込んでいきたいと思います。

中島拓也キャプテン

勝ててホッとしています。内容はともかく勝ち切れたことに喜びを感じたいですね。試合を振り返ると、個々でボールキャリーが前に出れたことで、変にアタックのリズムが崩れてしまいました。このことで前半のリズムが作れなかったように感じています。しかし、試合中に選手たちと話し合い、シンプルに攻めていこうと共有ごとを再認識したことで、徐々に修正できたんじゃないかと思います。(後半無失点に対して)チームとしてディフェンスに自信を持っていたので、抑えられたことは良かったんじゃないかと思います。でもアタックのところでたくさんの課題に気づけましたので、最後の試合で見えて良かったと感じています。(次に向けて)春に掲げたトップチャレンジの「TOP3」に入るためにしっかり準備していきたいです。春シーズンは至ってシンプルなラグビーをチームとして追及してきました。これからチャレンジリーグに向けて、この春のベースから発展させた内容を取り入れてくると思いますので、しっかり対応できるようにチーム一丸になりたいと思います。(ファンに向けて)グラウンドに足を運んで応援してくださり、また地方の試合では試合会場に来てくれて本当に嬉しい限りです。会社でもラグビーの話題を出してくれて応援してくれている姿に、皆様に支えられているチームだと思います。カップ戦は1勝しか挙げられませんでしたが、次は多くの勝利を皆様と分かち合えるように努力し続けていきたいと思います。

中尾光男選手

(試合を振り返って)非常にきつい試合でした。暑さ以上に湿気がすごくて体力を奪われてしまいました。僕自身、この試合にかける思いが強く、とにかく勝利だけを考えてプレーしていました。この試合で見えたことは、みんなで積極的にパスを繋げてチャレンジし続けられたんじゃないかと思います。その反面、無駄なパスでピンチを招いてしまったので、チャレンジの裏側にはピンチになってしまうことをもう一度再認識していきたいと思います。改めてこのカップ戦で得られたことは、自分自身こんなにもラグビーに必死に向き合ってプレー出来ましたし、何より公式戦で強いチームとの戦いが続けられたことかなと思います。(次に向けて)まだまだ課題がたくさんあります。チームとしての攻め方、個人的なスキルの向上など、練習から意識して取り組んでいきたいと思います。そしてさらにチームの結束力を高められればと思います。

水野拓人選手

前半は非常にミスが多くて、自分たちのペースをつかめずにプレーし続けていました。しかし、後半になってからは前半の反省を修正して主導権握ってプレーできたことが良かったんじゃないかと思いますし、試合の中で修正できたことが一番の収穫かなと感じています。(後半は無失点で抑えました)ディフェンスに関しては、個々で相手に抜かれてしまうこともありましたが、組織ディフェンスで相手にプレッシャーをかけられたのかなと思います。(相手は同じリーグに所属していますね)はい、意識していないは嘘になると思いますが、今日の試合に関しては、相手がどこだろうが、クリタのラグビーが出来るかにフォーカスしていました。だからこそ前半のプレーは大いに反省しなければならないです。でも勝利できたことは素直に嬉しいです。昨シーズンの後半からは負けが続いていましたし、春の練習試合では負けていた相手ですから。(次に向けて)ラグビーワールドカップで次の公式戦まで時間があります。その時間を有効に使い、今見えている課題をしっかり克服し、個々のレベルアップ、そして組織で戦えるようにコミュニケーションを図っていきたいと思います。

レオンエリソン選手

(今日の試合を振り返って)非常に難しい試合でした。自分たちでプレッシャーをかけてしまった時間が多かったですね。また個人的に満足のいくプレーができていなく、マンオブザマッチに選んでくださいましたが、その賞にふさわしいかと考えると非常に恥ずかしい限りです。しかし、今日の勝利はとても意義のあるものであり、チームに自信がついたのではないかと思います。ただ、細かいところにフォーカスすると、チームで相手を崩せたわけではなく、個人個人のスキルに頼ってしまいました。(次に向けて)もちろん勝つことが重要です。さらに80分間のパフォーマンス精度を高めることですね。そして、多くのクリタファンの皆様、熱い声援で後押ししてくれて感謝です。今日のベンチにいた時から大きな声援を感じていましたし、交替して出場した際も後押ししてくれました。本当にありがとうございました。



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vs

VS マツダ ブルーズーマーズ

2018.10.21

2018ジャパントップチャレンジリーグ1stステージ
2018
栗田工業昭島グラウンド(東京)
T G PG DG DG PG G T
3 2 1 0 22 前半 7 0 0 1 1
2 1 0 0 12 後半 12 0 0 1 2
5 3 0 0 34 合計 19 0 0 2 3

登録選手・リザーブ選手

個人得点

選手名 ポジション T G PG DG
坂本 英人 WTB 3 0 0 0
川瀬 大輝 LO 1 0 0 0
丸山 尚城 FL 1 0 0 0
タマティ エリソン PR 0 3 1 0

スターティングメンバー

選手名 ポジション
金 亨志 PR
前田 篤志 HO
今村 光希 PR
川瀬 大輝 LO
ジェイコブ エリソン PR
丸山 尚城 FL
平井 伸幸 FL
藤原 慎介 LO
本村 旨崇 SH
タマティ エリソン PR
坂本 英人 WTB
中島 拓也 CTB
水野 拓人 CTB
ベン ポルトリッジ WTB
杉森 健太郎 WTB

リザーブメンバー

選手名 ポジション
徳山 孝志 PR
栗原 良多 HO
出渕 賢史 PR
アレックス トゥーリス LO
平野 和飛人 FL
大政 亮 SH
太田 光一 CTB
菅沼 神兵 SO

交代・入れ替え

前半25分 本村 → 大政
後半30分 平井 → 平野
後半30分 中島 → 水野
後半37分 ベン → 黒田
後半37分 前田 → 栗原
後半39分 ジェイコブ → アレックス
後半42分 今村 → 出渕

レポート

新昭島グラウンドのこけら落としとして迎えるトップチャレンジリーグ第5節。昭島市長・昭島ラグビースクールの子供たちと、多くの方々が応援に駆けつけてくれた。クリタホームゲームとしては異例の1,500人の観客の前で試合となった。

対戦相手はマツダブルーズーマーズ。昨年よりトップチャレンジリーグに在籍している強豪。2018年春シーズンには広島にて12ー38と敗戦し、力の差をみせつけられた。この雪辱を果たすべく、試合前からクリタの選手は気迫のこもった声がグラウンドに響く。

キックオフから約10分、両チームの力が拮抗した試合展開となった。流れが変わったのは前半15分、クリタ陣内ゴール前ラインアウトをマツダ強力FWに押し込まれトライを奪われる。春の悪夢が一瞬頭によぎったが、ここから怒涛のクリタトライラッシュとなる。
前半23分、敵陣22m左ラックから(10)タマティエリソンが素早くパスしたところに(11)坂本英人が反応し、相手を華麗にかわしてトライ。ここから32分・37分と立て続けにトライを獲得。FWが安定したスクラムをみせ、BKが司令塔(10)タマティエリソンの先導から、相手のDFの穴をついてゲインしていく。非常にいいリズムが生まれていた。

後半開始直後もクリタが主導権を握り、後半5分敵陣ラックから(6)丸山尚城がトライを獲得した。守りでも(12)キャプテン中島拓也・(5)ジェイコブエリソンが激しいタックルをみせ、チームとして統率されたDFラインで相手につけいる隙を与えない。
後半9分・42分にマツダにトライを許してしまうが、危なげない試合運びをみせ、34ー19で勝利することができた。

この結果により、勝ち点4を獲得し、トップチャレンジリーグ4位につけている。今シーズン目標上位進出(トップチャレンジリーグ4位以内)に向けて着々と結果を残してきた。

トップチャレンジ1stステージ残すは2試合。トップイースト時代から長年しのぎを削ってきた三菱重工相模原ダイナボアーズと釜石シーウェイブスRFC。強敵が待ち受けるが、今のクリタは強い。この流れをぜひこれからの2試合でも体現してほしい。
特に、三菱重工相模原ダイナボアーズとの一戦(10/26)は、トップチャレンジリーグ初金曜ナイターゲーム。クリタの選手の背中を押してくれる大きな応援をお願いしたい。

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