

結末
2019.12.14
T | G | PG | DG | 計 | 計 | DG | PG | G | T | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2 | 2 | 0 | 0 | 14 | 前半 | 8 | 0 | 1 | 0 | 1 |
2 | 2 | 0 | 0 | 14 | 後半 | 5 | 0 | 0 | 0 | 1 |
4 | 4 | 0 | 0 | 28 | 合計 | 13 | 0 | 1 | 0 | 2 |
登録選手・リザーブ選手
個人得点
選手名 | ポジション | T | G | PG | DG | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
ジャマソン ファナナシュルツ | No.8 | 1 | 0 | 0 | 0 | ||
栗原 良多 | HO | 1 | 0 | 0 | 0 | ||
金 亨志 | PR | 1 | 0 | 0 | 0 | ||
ベン ポルトリッジ | WTB | 1 | 0 | 0 | 0 | ||
レオン エリソン | SH | 0 | 4 | 0 | 0 |
スターティングメンバー
ポジション | 選手名 | ||
---|---|---|---|
PR | 金 亨志 | ||
HO | 栗原 良多 | ||
PR | レズリー メイキン | ||
LO | 中尾 光男 (GCap) | ||
LO | ジェイコブ エリソン | ||
FL | 佐藤 慶 | ||
FL | 平井 伸幸 | ||
No.8 | ジャマソン ファナナシュルツ | ||
SH | レオン エリソン | ||
SO | 忽那 鐘太 | ||
WTB | 坂本 英人 | ||
CTB | 水野 拓人 | ||
CTB | トム イングリッシュ | ||
WTB | ベン ポルトリッジ | ||
FB | 杉森 健太郎 |
リザーブメンバー
ポジション | 選手名 | ||
---|---|---|---|
R | 前田 篤志 | ||
R | 小山 翔也 | ||
R | 出渕 賢史 | ||
R | 中村 謙吾R | ||
R | 丸山 尚城 | ||
R | 本村 旨崇 | ||
R | タマティ エリソン | ||
R | 菅沼 神兵 |
交代・入れ替え
交替・入替時間 | 内容 | ||
---|---|---|---|
後半03分※一時退場 | 中尾 光男→中村 謙吾 | ||
後半24分 | 金 亨志→小山 翔也 | ||
後半24分 | トム イングリッシュ→タマティ エリソン | ||
後半24分 | 杉森 健太郎→菅沼 神兵 | ||
後半24分 | レズリー メイキン→出渕 賢史 | ||
後半30分 | ジェイコブ エリソン→中村 謙吾 | ||
後半32分 | レオン エリソン→本村 旨崇 | ||
後半34分 | 平井 伸幸→諏訪 弘樹 |
レポート
トップチャレンジリーグ2019が開幕して早一カ月。開幕戦こそ本拠地・昭島で勝利を飾ったウォーターガッシュだが、第2節のコカ・コーラ戦に敗戦し、続く釜石戦では3点差の惜敗で2連敗。これ以上の負けは許されない状況の下、今まで献身的にクリタのディフェンスで身体を張ってきた佐藤慶がケガのために当日交代。前節久しぶりに復帰を果たしたキャプテンの中島拓也も釜石戦の足首のケガで23人のメンバーから外れた。しかし、この清水建設ブルーシャークス戦に久しぶりに出場する選手がラインナップにあがった。どの選手がピッチに入ったとしても多くのファンへ勝利を届けなければならない使命感を胸に、23人のメンバーがどんなチャレンジをグラウンド上で見せてくれるか。小春日和を感じさせる晴天の冬空の秩父宮ラグビー場で、11時半にレフリーのキックオフの笛でクリタ劇場が幕を開けた。
前半は、清水建設のキックオフで試合が始まった。開始早々クリタは敵陣でのプレーを継続させる。最初のセットピースをマイボールで進めたクリタは、前節までのフレストレーションを弾き飛ばす怒涛の攻撃を見せた。前半5分、敵陣左サイドゴール前5ⅿライン付近からのスクラムからジャマソンがボールを拾い上げ、相手ディフェンスを弾き飛ばしながらインゴールに飛び込み先制トライ。その後のレオンのコンバージョンゴールも成功させ先制点をあげる。この勢いで試合を優位に進めていきたいクリタだが、肝心なところでペナルティの反則を犯してしまい、前半8分に清水建設のペナルティゴールを許してしまった。ファーストトライを奪ってからのクリタは、常に自陣でのディフェンスを余儀なくされ、22ⅿライン上での攻防に身体を張って防ぎきる。しかし前半16分、自陣左サイドで相手のラインアウトからモールを形成され、防戦一方のクリタ。モール横からディフェンスをしてしまった(オフサイド)ことにより、清水建設にアドバンテージコールがされる中、大きく右に展開され、最後はキックパスで右サイドを走ってきたバックスに渡りトライを許してしまう。コンバージョンキックは外れたものの7-8と逆転をされてしまう。嫌な空気感を断ち切ったのはフォワードの面々であった。前半23分、敵陣まで攻め込んだクリタは、相手にボールを奪われたものの、栗原が相手キックをチャージ。不規則にバウンドするボールをうまく拾い上げインゴールに飛び込みトライ。レオンのコンバージョンゴールも成功し14-8と再びリードする。その後、自陣でディフェンスを続けたクリタはインゴール手前で相手アタックを凌ぎ、これ以上の失点は許さない。時計の針は40分を越え、自陣でのマイボールスクラムから忽那がサイドラインにボールを蹴りだし前半が終了。
後半は忽那のキックオフで試合が始まる。後半開始早々、中尾光男ゲームキャプテンが不運に見舞われる。後半3分、ブレイクダウンの攻防で中尾の右目下から出血し一時退場(後半13分に復帰)。その後の自陣でのディフェンスもジェイコブのジャッカルで相手のペナルティを誘い、プレッシャーをかけ続ける。そして後半10分には、敵陣やや左サイド10ⅿライン付近でペナルティをもらったクリタは、ショットを迷わず選択。レオンのペナルティゴールは惜しくもはずれるが優位に試合を進める。そしてその1分後、クリタは敵陣左サイドゴール前5ⅿライン付近のラインアウトからラックに展開。ラックサイドを突きながら起点を徐々に中央寄りに移し、金がインゴールに飛び込みトライ。レオンのコンバージョンゴールも決まり、21-8と得点差を離しにかかる。そして、後半23分、自陣からマイボールを確保し続けたクリタは敵陣22ⅿラインまで攻め込み、ラックから素早くボールを拾い上げたベンが相手ディフェンスのプレッシャーを受けることなく悠々とインゴールまでボールを運びトライ(レオンのコンバージョンゴール成功)、28-8と試合を決定づけた。ここからクリタはリザーブメンバーをピッチに送り出し、チームをリフレッシュさせる。後半24分に金から小山、レズリーから出渕。そしてトムからタマティと杉森から菅沼に入れ替える。その後前田を除く3人がピッチに繰り出し追加点を奪いにかかった。しかし、後半33分には清水建設のラインアウトからのモール攻撃を防ぎきることができずにトライを許してしまう(28-13)。このまま刻々と時間が流れロスタイム3分のアナウンスがグラウンド上に響き渡る。最後の攻撃と言わんばかりに清水建設がクリタ陣まで攻め込むも痛恨のノックオン。そのままノーサイドとなり28-13で約一カ月ぶりの勝利を飾ることができた。この試合で久しぶりに出場した丸山と坂本が80分間のフル出場、またフッカーの栗原も本人曰く大学時代以来の80分間の出場を果たした。だが、出血をしながら出場し続けたゲームキャプテンの中尾の右目下が大きく腫れあがる大けがを負ってしまった。第4節が終了し、2勝2敗の五分にし、残り3試合となったウォーターガッシュ。次節は昨シーズンまでトップリーグにいた豊田自動織機シャトルズとの戦いが愛知県・パロマ瑞穂ラグビー場で行われる。満身創痍状態のチームではあるが、満を持して出場機会を狙っている選手もいる。常にどの選手が試合に出場してもクリタラグビーのクオリティは変わらない。残り3試合、そろそろジャイアントキリングを期待している多くのファンの皆様に、シーズン当初に掲げた目標を再認識してクリタラグビーを披露していきたい。
試合全体を通してバタバタした部分がありましたが、勝利出来て良かったと思います。今日の試合に向けて、先週まで課題にあげていたディフェンスの部分とペナルティを意識して挑むこと、そして今週、練習でこだわったところが今日の試合で表現できていたので良かったと思います。しかし、最初のトライから少しチームの中にフワッとしたところが見受けられましたが、最後まで自分たちのプレーができていましたね。今日の試合で怪我人も出ましたが、何とか23人で戦ってくれたことが一番の成果ではないかと思います。(丸山と坂本について)この2人はリーグ戦初出場で、少し心配もありましたが、この2人ならしっかり貢献してくれると思っていましたので、期待通りの働きをしてくれたと思います。(次の織機戦に向けて)まずはしっかりデュフェンスすること。この部分に尽きると思います。セットプレーで出た課題を修正して、強い相手に常にチャレンジする気持ちを維持して勝利したいと思います。
水野拓人選手
(試合を振り返って)今日のテーマとして最初の10分を意識して、コンタクトで相手を上回る試合にしようと挑みました。またこの試合で久しぶりに出場した丸山や坂本は緊張していたと思いますが、高いパフォーマンスでチームに貢献してくれていたと思います。しかし、最初の10分こそ良かったのですが、その後の30分で細かい安易なミスを出してしまっていたり、コネクションできていなかったり簡単なパスミスも出してしまって、修正しなければならない点も多く出たと思います。(次の試合に向けて)織機さんはフィジカルが強く、速いバックス陣です。その格上の相手と互角に戦うには、自分たちのラグビーの質を上げていかなければなりません。試合までの1週間、準備期間がありますので、しっかり課題を共有してどんなに強い相手であろうと向かっていく気持ちを持ち続けて良い試合が出来るように頑張りたいと思います。
栗原良多選手
(試合を振り返って)チームとしては良い入りだったと思います。途中、中だるみをした感じがしましたが、常にコミュニケーションを図り続けていましたので、80分通して良かったと思います。また、個人的には、多少の課題はあるものの納得のいくプレーができました。(久しぶりのフル出場ですね)はい、大学生以来で疲れましたが楽しくラグビーできました。(今日見えた課題は?)点差がついたときに油断して安易な失点をしてしまいました。これから強いチームと試合をしていくと必ず際のディフェンスが続くと思います。そういったシチュエーションほど、自分たちの心構えが出てしまうものです。常に精度の高いディフェンスが続けられるようにしたいと思います。(次に向けて)絶対勝利したいと思いますし、クリタラグビーのプライドをしっかり持ち続けて戦い抜きたいと思います。
忽那鐘太選手
自分自身が思っていたエリア取りに関しては、入りの10分を意識してプレーできていました。しかし、アタックの部分では細かいミスだったりコミュニケーション不足からの安易なペナルティが目立ちましたので、その部分を反省したいと思います。(久しぶりのスタートからでした)そうですね、すごく気持ちよくプレーができました。目的も明確で、試合に挑むことができ、自分の役割も遂行するためにいい準備ができたと思います。(見えた課題は)そうですね、セットピースのファーストフェーズからのアタックが継続できずにいましたので、まずは第3フェーズまで継続できるように修正していきたいと思います。(次に向けて)確かに強いチームですが、自分自身の持ち味でもあるエリア取りで絶対に引かないこと、コンタクトの部分で受けてしまったらやられてしまいますので、常に先手先手のアタックとディフェンスを繰り広げられたら勝利が見えると思います。
ジャマソン ファナナシュルツ選手
(試合を振り返って)非常に良かったと思います。ポジティブにプレーをして、フェーズを重ねて自分たちがボールをキープし続けていれば、相手に脅威を与えられるチームであると思います。(自身のトライについて)今日の私の仕事は、コーチからボールキャリアしてゲインすることがチームに貢献するためのプレーしてくれと言われていました。そのミッションを遂行した結果がトライに結びついたと思います。これから格上のチームとの対戦が続きます。特に来週の織機さんとの一戦は、非常にタフな試合が予想されます。まずはストラクチャーだったりスキルとかではなく、しっかり自分たちのミスをなくすことをフォーカスしていきたいです。(次の試合に向けてファンに一言)是非、試合会場に足を運んで私たちにパワーを与えてください。応援してくださる皆様の一人ひとりのパワーがチームのパワーに変わります。引き続きご声援よろしくお願いします。

