2021.10.06

対談・インタビュー

【インタビュー】G-008 大政亮

昨シーズンは、初戦こそメンバー入りはできなかったものの、残りの4試合に出場を果たした大政選手。4歳から始めたラグビーも今年で25年目となった心境と、これからラグビーに対してどう向き合っていくのかをインタビューしました。

(取材日:2021.9.23)

『怪我をすることなくチームに貢献』

――今シーズンがスタートして2ヶ月が経過しました。現在のコンディションを聞かせてください

徐々に仕上がってきていると思います。まだ100%ではありませんが、上向きになっています。僕自身、今までチームのことを後回しにしていたのですが、今年は、チームの戦術だったりチームの決め事をシーズン当初から得られるように、練習の中で多くの時間を割いています。

――咋シーズンを振り返ってどう感じていますか?

チームとしては、初戦(釜石)を落としてしまったことがすごく痛かったです。そこが最後まで波に乗れなかった要因でした。

――今シーズンの自身のターゲット(目標)はどこに設定していますか?

チームとしては上のカテゴリ(DIVISION2)に上がること、個人的には今まで怪我でシーズンを通してチームに貢献ができていませんので、まずは怪我なくコンディションを整えて全試合出場していきたいと思います。

――昨シーズンから2名のスクラムハーフが(以下ハーフ)抜けました。率直な思いを聞かせてください

退団した2人に僕自身から何か言える立場でもないですし、彼らの人生なので頑張って欲しいというのが本音です。ただ、チームとしても必要な選手だったので残念です。

――正直不安はなかったですか?

旨崇さん(本村)と2人しかいなくなったので人数的に心配した時期もありました。ハーフは専門職なので、コンバートをして馴染むまでは相当な時間がかかります。万が一、どちらかが怪我で出場できなくなることを考えたら少し不安にもなりました。でも、考えても仕方がないことですし、僕自身何とかなると思っていました。

――9月に中村翔選手が加入しました。心強いですか?

大学も高校(東福岡→法政大)の後輩が今までいなかったので、正直嬉しいですね。しかも同じポジションでもあるので。

『ラグビーは観るよりプレーすること』

――ラグビーを始めた年齢ときっかけを聞かせてください

おそらく幼稚園時代から始めていると思います。4歳くらいだったとうっすら記憶にある程度です。鞘ケ谷ラグビースクール(北九州)で、元日本代表の山田章仁選手を輩出しているラグビースクール出身です。

――いつからハーフのポジションをやっているのですか?

正式に始めたのが中学からです。それまではずっとウィングをやっていました。高校時代はスタンドオフと掛け持ちで行っていましたが、大学2年生以降は、ずっとハーフです。

――ハーフの面白さを教えてください

一番最初にボールに触れて、自分自身でプレーを選べるところが面白いと思います。

――ハーフって上手い下手などありますか?

劣勢なときにうまくボールをさばけるかだと思います。恐らくフォワード陣が優位に立っているときのプレーは、誰でもできると思っていますし、そう多くはないと思います。そこがハーフの本領発揮の場面ですね。

――大政選手は入社7年目です。入社してからラグビースタイルに変化はありましたか?

入社当初は、自分自身から仕掛けていくハーフだったと思います。最近は、如何にして周りの選手を生かすかを考えてプレーしています。これからはフォローというか、周りの動きを見定めて、視野を広く持っていけたらと思いますし、サポートの数を増やしていきたいです。

――自分自身が描いているこれからのラグビー選手像を聞かせてください。

先を見据えるよりも、一生懸命ラグビーに取り組むことを意識しています。何歳まで競技を続けていこうとか具体的に考えていません。なんだかんだ言って、やっぱり身体あっての競技なので、傷まなければできるだけ続けていきたいです。ラグビーは観るよりやりたい方ですが、入社当時は先輩方を見ていてなんとなくイメージを持っていました。

――どんなイメージを持っていたのですか?

30歳くらいまでが一つの区切りになるのかなと感じていました。今29歳になったので、一区切りと考えていた年齢になったときに、色々思うところがあるんだと思います。

――コロナ禍の生活で得られたもの、失ったもの、学んだものはありますか?

難しいですね。自分の時間ですかね。失ったことは自由で、学んだものは自分自身の身体を意識することです。

――仕事とラグビーの両立は難しいですか?

入社して三年間は、営業をしていました。川崎の工業地帯のお客様を担当していましたので、正直辛かったです。辞めようとは思わなかったですが、すごくしんどかったです。でもきつかったのは1年目で、2年目以降は体が慣れたせいか、うまく両立できるようになりました。これも最初の営業経験があったからだと思います。あとはラグビー部の先輩がいてくれたことも両立できた要因でした。

『一人の責任にさせないために周りが支えること』

――新リーグについて、どんな感情を持っていますか?

開幕が1月からですよね、昨シーズンも当初1月開幕でしたので、気持ち的にも大きく変化はないです。ただ、新しいリーグなので楽しみでもあります。

――高校・大学時代の同期は意識していますか?

まだ競技を続けている仲間は多いので、活躍している姿を見ると刺激になります。

――仲間との対戦は意識しましたか?

昔、対戦したことがあったときに、自分自身が結構意識してしまい、プレーがうまくいかなかったんです。それから無意識でプレーすることに決めています。

――ファンの存在について意識したことはありますか?

ファンですか、正直わからないです(笑)。いるんですかね。でもSNSなどでフォロワーも増えているそうなので嬉しい限りです。あと、昨シーズン前に応援メッセージが入ったフラッグをウエイトルームに掲げていました。昔、一緒に一緒に仕事をした方からのメッセージは励みになりました。静岡の地から毎試合、メッセージを届けてくれて。照れ臭いですがすごくうれしかったですね。

――大政選手にとってラグビーはどんな存在ですか?

好きな存在です…なのかなぁ。生活の中心であることは間違いないです。ラグビーから離れて過ごしているプライベートの時間でもラグビーのことを考えていますし、あとは、繋がりの多くはラグビーで出会った方々ばかりですね。そして、ラグビーは15人で戦う競技なので、一人の責任にならないですが、そうならないために周りがサポートすることに必死になってしまう競技です。そこが好きなんでしょうね。

――ありがとうございました

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