2021.09.16

対談・インタビュー

【インタビュー】G-004 アンドリュー・ディーガン

2020-2021シーズンの戦いで、アンドリュー・ディーガンのキックで何度もピンチを救ってくれたチームに欠かせない司令塔。昨シーズンの悔しい思いと今シーズンに向けた意気込みをインタビューしました。

(取材日:2021.9.1)

『ラグビーで繋がる』

――まず、昨シーズンを振り返ってください

私にとって1年目のシーズンで、後半の試合では良い勝利もありました。しかし勝てる試合を落としてしまっていました。しっかり振り返って、どうしたら勝利できたかを学びとして、今シーズンに生かせれば絶対去年より良い成績を残せると思います。

――昨シーズンの釜石戦の2連敗についてどう感じていますか?

初戦で対戦していることもあり、我々は相手の手の内は知っていたんです。だから我々もしっかり準備をしたのですが、試合で準備が実行できなかったですね。そこは残念で仕方ないです。

――オフシーズンはどのように過ごしましたか?

オーストラリアに帰れたあったことを感謝しています。家族に会えた喜びはありましたが、少し滞在したら早く日本に戻ってチームに合流したかったです。

――今シーズンの自身のターゲットを教えてください

自分の強み(キック)を継続して練習で積み重ね、さらに強靭なものにしていきたいと思います。例えば、私は左キックが得意なので、さらにその部分の精度を高めることです。

――スタンドオフ(SO、10番)というポジションの魅力を教えてください

タックルしなくていいところですかね(笑)。私が感じる10番は、チームをコントロールすることが1番の魅力だと思いますし、私もそう感じて司令塔になってプレーしています。やることすべて10番が決めますので。

――レベルズでプレーしていたメンバーがクリタにもいますね

そうですね、知っている外国人が同じチームいるのは心強いですしやりやすいですね。とはいえ、私はさまざまな国でラグビーを経験しています。世界的に「ラグビー」という言語でプレーヤーがつながっていると思います。ひとつの文化になっているので、新しいチームに入ったとしても初めてあった人たちもラグビーが初めてではない思いにさせてくれるんです。そこがラグビーの好きなところですね。

『毎日1%』

――クリタラグビーがさらに進化するためにどうすれば良いですか?

信じることです。毎週少しでも良くなっていくことを信じて積み重ねることです。学んで、トレーニングして、それぞれの役割を理解して実行していくこと、練習後はしっかり回復に努めて、、、そういった細かいところを毎日毎日1%でもよくしていこうと全員で取り組んでいけば、来年1月の公式戦にピークを迎えて、良い結果ができると信じています。あとはこの状況下で難しいですが、一体となれるオフ・ザ・フィールドの場が欲しいですね(笑)。

――今年で26歳になりました。これからラグビー選手として何を目指していきますか?

どの環境であっても私がラグビーを愛している限りラグビーをし続けると思います。一瞬でもラグビーが面白く無くなったときに、スパイクを置くと思っています。だから愛し続けてラグビーを通して選手としてはもちろん、人として成長し続けることを求めていきたいともいます。

――自身でどこまでラグビー選手を続けるかの期間を設けたりしていますか?

今後の試合のプレースタイルにもよります。もし自分がプレー上で行うタックルが少なくて済むのであれば、また自分にタックルされる回数が少ないのであれば、50歳まではやりたいですね(笑)。タックルの数によりますね(笑)。

――タックルって重要なのですね

はい、もちろんです(笑)。

――ネッドハニガン選手とは高校の同級生ですね、その当時の思い出などお聞かせください

たくさんありますね(笑)。一つに絞るのは難しいのですが、彼はお母さん子で、オーストラリアでは高校生はヘッドギアをする必要がないです。でもお母さんに「ヘッドギアをしなさい!」って言われ、彼はお母さんの手作りヘッドギアをつけて練習をしていました。コンタクトの練習のときに、私はヘッドギアなしで彼とぶつかった時に、彼は頭を切ってしまいました。頭を守らせたいお母さんの思いと反して頭に怪我をした、、、いやさせてしまったために、お母さんを泣かせてしまいました(笑)。

――石頭なのですね(笑)

はい、もちろんです。頭のサイズも大きいです。

『ラグビーができる身体に生まれてよかった』

――新リーグ元年はディビジョン3です。どこを目指していきますか?

1位になることが私たちのターゲットですが、最低でも2位になるべきです。どんなフォーマットで進むか具体的にわかりませんが、目指すところにブレはないと思います。

――最高で14試合戦うことになります

長いシーズンになりそうですね。

――自身のプレーのどこをファンの方に見てもらいたいですか?

キックです。通常のインプレー時のキックもありますが、コンバージョン(ペナルティ)キックですね。

――選手にとってファンの存在は心強いですか?

願わくば、シーズンインする前までには、このコロナ禍が落ち着き、皆さんが試合会場にきていただける状況になって欲しいです。昨シーズンの順位決定戦で戦った九州電力戦の最悪なコンディションにもかかわらず応援に駆けつけてくださったクリタファンには感謝しかないですね。

――あなたにとってラグビーとは?

ラグビーに出会って、さまざまな土地や場所でプレーしてきました。そこで新しい仲間や友人に結びつけてくれたのがラグビーです。そもそもラグビーという激しい競技ができる身体で生まれてこれかことに感謝ですね。

――ありがとうございました

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