League: ジャパンラグビートップリーグカップ2019 プールA

VS 清水建設ブルーシャークス

第5節・2019.07.20

ジャパンラグビートップリーグカップ2019 プールA
16:30
相模原ギオンスタジアム(神奈川)
T G PG DG DG PG G T
1 1 0 0 7 前半 10 0 1 1 1
2 2 0 0 14 後半 0 0 0 0 0
3 3 0 0 21 合計 10 0 1 1 1

登録選手・リザーブ選手

個人得点

選手名 ポジション T G PG DG
大政 亮 SH 1 0 0 0
前田 篤志 HO 1 0 0 0
中島 拓也 CTB 1 0 0 0
杉森 健太郎 WTB 0 1 0 0
レオン エリソン R→FB 0 2 0 0

スターティングメンバー

選手名 ポジション
金 亨志 PR
前田 篤志 HO
梶原 瑛 PR
中尾 光男 LO
ジェイコブ エリソン LO
ウィル ムンロー FL
佐藤 慶 FL
ワイクリフ パールー No.8
大政 亮 SH
タマティ エリソン SO
杉森 健太郎 WTB
中島 拓也(C) CTB
水野 拓人 CTB
ベン ポルトリッジ WTB
トム イングリッシュ FB

リザーブメンバー

選手名 ポジション
栗原 良多 R
小山 翔也 R
出渕 賢史 R
中村 謙吾 R
平野 和飛人 R
本村 旨崇 R
レオン エリソン R
濱副 慧悟 R

交代・入れ替え

前半25分 タマティ エリソン → レオン エリソン
後半10分 本村 旨崇 → 大政 亮
後半11分 金 亨志 → 小山 翔也
後半16分 前田 篤志 → 栗原 良多
後半21分 梶原 瑛 → 出渕 賢史
後半30分 ワイクリフ パールー → 平野 和飛人
後半33分 佐藤 慶 → 中村 謙吾
後半37分 中島 拓也 → 濱副 慧悟

レポート

6月22日から始まった「ジャパンラグビートップリーグカップ2019」もいよいよ最終節を迎えた。現在までのウォーターガッシュの戦績は、0勝4敗とトップリーグのチームに力及ばずの結果を重ねてしまった。しかし、昨シーズンから大きくアップデートしてきたチームは、強豪チーム相手に果敢に攻め続けてきている。第5節は、今秋同リーグで対戦する清水建設ブルーシャークスとの大事な一戦。春のオープン戦では5点差で涙をのみ、この試合に今まで培ってきたのもを出して勝利したい相手である。今シーズンから加入した外国人選手がどれだけチームにフィットするか、またチームとして組織的に戦えるかがカギとなる試合になるであろう。
前半は清水建設のキックオフで試合が始まった。開始早々クリタは敵陣まで攻め込み、チャンスを伺う。開始5分には敵陣22ⅿラインを越えてフェイズを重ねるも、高い湿度と霧雨で思うようにボールが手につかずハンドリングエラーを繰り返してしまう。最初に得点シーンを見せたのは清水建設だ。前半8分、クリタ陣右サイドから大きく左に展開し左隅にトライを奪ってくる。難しい角度からのコンバージョンゴールも成功させ、先制を許してしまう。その後もクリタ陣でのプレーが続き、ターンオーバーするもノックオンなどのミスで、なかなか敵陣に入り込めない時間が続く。そして前半15分、クリタ陣中央22ⅿライン付近でのペナルティで清水建設はショットを選択。難なくゴールを成功させ、0-10とリードを許してしまう。これ以上失点を防ぎたいクリタは、何度となく敵陣ゴール前まで攻め込み、トライチャンスを伺うもインゴールでグラウンディングできずに得点ならず。しかし、前半25分、ゴールライン手前でのラックから大政がインゴールに飛び込みトライ。負傷してベンチに退いたタマティに代わり、杉森が正確なキックでコンバージョンゴールを成功させ7-10とする。その後両チームともに蒸し暑い気候と大量にかく汗でボールが手につかずミスを連発させてしまう。この後も主だった得点シーンを演出できずに前半終了。組織的なアタックもディフェンスも出来ずに、個人のスキルでカバーした40分であった。

後半はレオンのキックオフで後半が始まった。開始早々、敵陣インゴール手前まで攻め込んだクリタであったが、ノックオンのミスでチャンスを逃してしまう。そこでクリタは選手を入れ替え、流れを変えに出た。スクラムハーフの大政から本村に、右プロップの金からニューフェイスの小山に入替た。その直後、クリタにチャンスが巡ってくる。後半11分、敵陣左サイド10ⅿラインを超えたあたりからのラインアウトで、クリタはモールを形成する。そのまま押し込みボールキャリーの前田がトライを奪う。まさに前半に見ることが出来なかった組織的トライであった。その3分後の後半15分、相手のパスミスをキャプテンの中島がボールを奪いとり、そのままインゴールまで走り込みトライを演出する。コンバージョンゴールを2本続けてレオンが正確に決め、得点差を21-10と広げていく。その後一進一退の攻防が続き、選手たちの疲労もピークになりつつあるが、リザーブに名を連ねている面々がピッチに入り、さらに得点を奪いに闘争心あふれる攻撃で得点を奪いにいく。残り10分を切り、敵陣奥深くまで攻め込むシーンを見せるが、なかなか得点を奪うまではいかない。後半35分にも連続攻撃でトライを奪いにいくがミスで自滅してしまう。そして試合の終わりを告げるホーンが鳴り響き、清水建設の反則でレフリーのホイッスルが鳴り響き、21-10で勝利した。この試合のマンオブザマッチに選ばれたのは、前半25分にタマティから代わって出場したレオンに贈られた。これでカップ戦の成績は1勝4敗となり、プールA・5位でクリタの全日程が終了した。クリタの公式戦勝利は、昨年のトップチャレンジリーグ・1stステージ最終戦の釜石戦以来。多くのクリタファンが待ち望んだ勝利に選手たちの顔に喜びはなく、安堵のため息を漏らした表情が印象的であった。これから一旦チームはオフとなり、8月に再集合。合宿を経て11月から始まるトップチャレンジリーグに向けて更にパワーアップすることだろう。強豪チームとの対戦を終えて、チームは何を感じただろうか。決して満足のいく大会ではなかっただけに、シーズン最初に掲げた「トップ3」になることを再認識し、クリタWAYでファンを魅了するラグビーを極めていきたい。改めて多くのクリタファンの皆様、熱い熱いご声援誠にありがとうございました。



試合後コメント
山田紘也監督

この試合を含めて、初めて参加したカップ戦です。選手も含めて現場スタッフもマネジメントもチーム一体となって5試合戦い抜けたことに喜びを感じています。本当に感謝です。今日の試合を振り返ると、前半は自分たちのラグビーできずにいましたね。システムで相手を崩していくわけでもなく、個人スキルに頼った40分間でした。しかし、後半はしっかり修正してくれていました。アタックもディフェンスからチャンスを作ってくれていましたので、そこをしっかりやり切ってくれていたと思います。試合中に選手たち自ら修正を図り、原点に立ち返ってくれました。ものすごい成長を感じています。改めてカップ戦を戦ってきて、準備の大切さを感じずにはいられませんね。また、自分たちの力量を基準に相手を判断することなく準備をしなければならない課題も見つけられました。次のチャレンジリーグに向けて抜かりなく準備していきたいですね。(次に向けて)相手がどうこう考える前に自分たちのラグビーを貫けるように、練習から合宿を通しチームに落とし込んでいきたいと思います。

中島拓也キャプテン

勝ててホッとしています。内容はともかく勝ち切れたことに喜びを感じたいですね。試合を振り返ると、個々でボールキャリーが前に出れたことで、変にアタックのリズムが崩れてしまいました。このことで前半のリズムが作れなかったように感じています。しかし、試合中に選手たちと話し合い、シンプルに攻めていこうと共有ごとを再認識したことで、徐々に修正できたんじゃないかと思います。(後半無失点に対して)チームとしてディフェンスに自信を持っていたので、抑えられたことは良かったんじゃないかと思います。でもアタックのところでたくさんの課題に気づけましたので、最後の試合で見えて良かったと感じています。(次に向けて)春に掲げたトップチャレンジの「TOP3」に入るためにしっかり準備していきたいです。春シーズンは至ってシンプルなラグビーをチームとして追及してきました。これからチャレンジリーグに向けて、この春のベースから発展させた内容を取り入れてくると思いますので、しっかり対応できるようにチーム一丸になりたいと思います。(ファンに向けて)グラウンドに足を運んで応援してくださり、また地方の試合では試合会場に来てくれて本当に嬉しい限りです。会社でもラグビーの話題を出してくれて応援してくれている姿に、皆様に支えられているチームだと思います。カップ戦は1勝しか挙げられませんでしたが、次は多くの勝利を皆様と分かち合えるように努力し続けていきたいと思います。

中尾光男選手

(試合を振り返って)非常にきつい試合でした。暑さ以上に湿気がすごくて体力を奪われてしまいました。僕自身、この試合にかける思いが強く、とにかく勝利だけを考えてプレーしていました。この試合で見えたことは、みんなで積極的にパスを繋げてチャレンジし続けられたんじゃないかと思います。その反面、無駄なパスでピンチを招いてしまったので、チャレンジの裏側にはピンチになってしまうことをもう一度再認識していきたいと思います。改めてこのカップ戦で得られたことは、自分自身こんなにもラグビーに必死に向き合ってプレー出来ましたし、何より公式戦で強いチームとの戦いが続けられたことかなと思います。(次に向けて)まだまだ課題がたくさんあります。チームとしての攻め方、個人的なスキルの向上など、練習から意識して取り組んでいきたいと思います。そしてさらにチームの結束力を高められればと思います。

水野拓人選手

前半は非常にミスが多くて、自分たちのペースをつかめずにプレーし続けていました。しかし、後半になってからは前半の反省を修正して主導権握ってプレーできたことが良かったんじゃないかと思いますし、試合の中で修正できたことが一番の収穫かなと感じています。(後半は無失点で抑えました)ディフェンスに関しては、個々で相手に抜かれてしまうこともありましたが、組織ディフェンスで相手にプレッシャーをかけられたのかなと思います。(相手は同じリーグに所属していますね)はい、意識していないは嘘になると思いますが、今日の試合に関しては、相手がどこだろうが、クリタのラグビーが出来るかにフォーカスしていました。だからこそ前半のプレーは大いに反省しなければならないです。でも勝利できたことは素直に嬉しいです。昨シーズンの後半からは負けが続いていましたし、春の練習試合では負けていた相手ですから。(次に向けて)ラグビーワールドカップで次の公式戦まで時間があります。その時間を有効に使い、今見えている課題をしっかり克服し、個々のレベルアップ、そして組織で戦えるようにコミュニケーションを図っていきたいと思います。

レオンエリソン選手

(今日の試合を振り返って)非常に難しい試合でした。自分たちでプレッシャーをかけてしまった時間が多かったですね。また個人的に満足のいくプレーができていなく、マンオブザマッチに選んでくださいましたが、その賞にふさわしいかと考えると非常に恥ずかしい限りです。しかし、今日の勝利はとても意義のあるものであり、チームに自信がついたのではないかと思います。ただ、細かいところにフォーカスすると、チームで相手を崩せたわけではなく、個人個人のスキルに頼ってしまいました。(次に向けて)もちろん勝つことが重要です。さらに80分間のパフォーマンス精度を高めることですね。そして、多くのクリタファンの皆様、熱い声援で後押ししてくれて感謝です。今日のベンチにいた時から大きな声援を感じていましたし、交替して出場した際も後押ししてくれました。本当にありがとうございました。



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vs

VS パナソニックワイルドナイツ

第4節・2019.07.13

ジャパンラグビートップリーグカップ2019 プールA
19:00
万博記念競技場(大阪)
T G PG DG DG PG G T
1 1 1 0 10 前半 17 0 1 2 2
0 0 0 0 0 後半 22 0 1 2 3
1 1 1 0 10 合計 39 0 2 4 5

登録選手・リザーブ選手

個人得点

選手名 ポジション T G PG DG
タマティ エリソン CTB→SO 0 1 1 0
ワイクリフ パールー No.8 1 0 0 0

スターティングメンバー

選手名 ポジション
金 亨志 PR
前田 篤志 HO
梶原 瑛 PR
中尾 光男 LO
ウィル ムンロー LO
平野 和飛人(C) FL
佐藤 慶 FL
ワイクリフ パールー No.8
本村 旨崇 SH
忽那 鐘太 SO
杉森 健太郎 WTB
タマティ エリソン CTB
水野 拓人 CTB
ベン ポルトリッジ WTB
レオン エリソン FB

リザーブメンバー

選手名 ポジション
栗原 良多 R
小山 翔也 R
出渕 賢史 R
ジェイコブ エリソン R
中村 謙吾 R
大政 亮 R
濱副 慧悟 R
山谷 大樹 R

交代・入れ替え

前半00分 杉森健太郎 → 濱副慧悟
後半11分 金亨志 → 小山翔也
後半11分 本村旨崇 → 大政亮
後半17分 前田篤志 → 栗原良多
後半18分 忽那鐘太 → 山谷大樹
後半18分 平野和飛人 → ジェイコブ・エリソン
後半34分 中尾光男 → 中村謙吾

レポート

ジャパンラグビートップリーグカップ2019もいよいよ後半戦。現在カップ戦3連敗中のウォーターガッシュは大阪・万博記念競技場でパナソニックワイルドナイツとの一戦を迎えた。パナソニックワイルドナイツは先週戦ったサントリーサンゴリアスと並ぶ強豪チームであり、プールAをトップで勝ち上がり、準決勝にコマを進めたい思惑があり、片やウォーターガッシュは、この試合でトップリーグチームと互角の戦いを見せ、来週行われる清水建設との最終戦に弾みをつけたいところ。キックオフの時間は19時と今シーズン初のナイター試合。多くのクリタファンが降りしきる雨の中、メインスタンドを埋め尽くしてくれた。
前半はパナソニックのキックオフで試合が始まった。キックオフ早々自陣でのプレーが続くが、常にマイボールで試合を進め、攻撃の主導権を相手に渡さない堅実なプレーが続いた。最初にチャンスが訪れたのはウォーターガッシュ。敵陣に入ったハーフウエイラインと10mラインの中間辺りでペナルティを獲得する。角度も左サイドに位置した時点でショットを選択する。タマティがポールめがけて放ったキックは惜しくもゴールならず。会場のため息が、クリタフィフティーンの活躍を期待してくれていることを意味している。そして前半12分に敵陣22ⅿラインを超えたあたりで、またしてもパナソニックのペナルティの反則でクリタにチャンスが訪れる。先程のキックを外したタマティが、しっかりと決め3-0としクリタが先制する。幸先の良い流れとなり勢いづくウォーターガッシュは、自陣に攻め込まれてもターンオーバーを繰り返してピンチを防いでいく。しかし、前半17分、クリタボールをターンオーバーしたパナソニックが、個人スキルでクリタディフェンスを翻弄して右中間に走りこんでトライ。その後のコンバージョンゴールも決め3-7と逆転されてしまう。その5分後、同じくパナソニックのセンター・ハロルドフォスターが、クリタディフェンスを崩すステップでギャップを突きトライ。コンバージョンも決め得点差を広げられてしまう。何とかしたいウォーターガッシュは、その後敵陣でプレーを続け、虎視眈々とトライを狙っていく。前半34分、ようやくクリタにトライチャンスが生まれる。敵陣やや左サイドのゴール前5mライン付近でのマイボールスクラムから、ナンバーエイトのワイクリフが抜け出しトライ。相手のタックルを引きずった闘志あふれるプレーでインゴールに飛び込んだ。その後のコンバージョンもタマティがしっかり決め、10-14と1トライで逆転の差まで詰めてきた。しかし、雨が降るコンディションでボールが手につかないでいるウォーターガッシュ陣はハンドリングエラーを繰り返してしまう。雨の影響もあるが、パナソニックのプレッシャーが半端ない。そして、前半38分。クリタが前半に犯した3つ目のペナルティは、相手のペナルティゴールを演出させてしまい3点を追加され10-17で折り返す。

後半は杉森から濱副に入替た布陣で残りの40分を戦った。忽那のキックオフで後半がスタート。キックオフ早々クリタが先制攻撃を見せ、敵陣奥深くまで攻め込むもペナルティで犯し、得点チャンスを演出できない。逆にパナソニックが後半5分にトライを奪ってくる。コンバージョンキックの精度も高く、難しい角度からも難なく決めてくるところがトップリーグチームのスキルなのかと会場からため息が漏れ始めてきた。後半11分にペナルティゴールを決められ17点差になるが、クリタもアタックでパナソニックのディフェンスを翻弄させる。後半14分、敵陣やや右サイドゴール前5ⅿライン付近のラックから替わったばかりの大政から右に展開しタマティがインゴールに飛び込みトライと思いきや、タマティに渡ったボールがスローフォワードのジャッジで得点ならず。得点こそならなかったが、クリタのアタックがパナソニックのディフェンスを崩したシーンとなった。このプレーで大いに期待が膨らんだ瞬間であったが、クリタに不運が巡ってくる。スタンドオフの忽那が肩を負傷し、今シーズン初出場の山谷との交替を余儀なくされる。その後、一進一退の攻防が続き、決定的な得点シーンを得られないまま時計の針だけが刻々と進んでいった。残り10分になったところでパナソニックがトライを演出する。相手バックスがクリタディフェンスの間をグラバーキックで通し、インゴールでそのボールを抑え込みトライ。後半38分にも左隅にトライを奪われ万事休す。80分間降りしきる雨の中、10-39と力の差を感じずにはいられない戦いとなった。しかし、収穫も多くあった試合でもあった。前節負傷した徳山に代わり、80分間フル出場したプロップの梶原の経験は、チームにも個人的にもプラスになったことだろう。また、ペナルティの数も1試合通して「10」だったものの、前半は相手より少ない「3」で試合を進められた。残すところカップ戦もあと1試合。次節の最終戦は、同じトップチャレンジリーグの清水建設ブルーシャークスの戦いが残されている。このプールAのチーム構成は、トップリーグ所属4チームに対しトップチャレンジ所属は2チームである。恐らく清水建設は全力でクリタに向かってくることが予想される。最終戦を勝利で終わらせるためにも今週一週間、しっかり準備して臨みたい。



試合後コメント
山田紘也監督

(試合を振り返って)練習の中でフルコンタクトのプレーを取り入れていないこと、ゲームシチュエーションをなかなか意識できない練習にもかかわらず、今日の試合を見ても最初からスイッチを入れ果敢に攻めていけている選手を褒めてあげたいですね。練習時間が増やせない中、もっと効率よく試合に直結した練習をしなければと思います。このチームは試合の入りから攻め切れていないのが特徴でしたが、このカップ戦は、最初から攻められているのは、今シーズンに入り何か選手たちの中で変わってきているのではないかと思います。スクラムでのペナルティが多かったのですが、プロップ・3番の梶原が80分間戦ってくれたことは、今のチームにとって大きな収穫となりました。またハーフ団(本村・大政・長谷川)が熾烈な争いをしてくれています。良い傾向です。来週は清水建設さんとの試合です。ここに標準を持ってきていたわけです。必ずチームで勝利を掴んでいきたいと思います。

平野和飛人ゲームキャプテン

シンプルなプレーの精度と強度、パナソニックさんが一枚も二枚も上手でした。しかし、カップ戦を戦いながら課題に挙げていたところの一部、特にセットプレーからの得点も出来ているので評価したいと思います。クリタは相手にアジャストさせた戦いが出来ていません。相手の弱みを見極め、自分たちの強みを出した戦いが出来れば、もっともっと強くなると思います。今日の試合で反省すべき点は、ハーフからフォワードでキャリーするアタックの部分でゲイン出来ていないところです。そこはどうしても相手チームに狙われているところなんですが、そこでゲインしなければならない部分なんです。身体が小さいことを理解しながら、逃げずにゲインする気持ちを持ち続けなければならないですね。(来週に向けて)全力で戦います。今シーズンのチームスローガンは「エナジー」です。80分間エナジーでカップ戦を締めくくりたいと思います。

金亨志選手

前半の入りは一人ひとりファイトして非常に良かったと思います。4週連続の試合で疲労が蓄積されているにも関わらず、1対1でも果敢に攻められてよかったんじゃないかと思います。また後半目立ったスクラムのペナルティも力の差もありましたが、もっと色んなところでコミュニケーションを図れれば少なく出来たと思います。(次週に向けて)今まで清水建設さんにフォーカスして練習と試合を重ねてきました。絶対負けられない試合でもありますし、相手もクリタを強く意識していると思います。そこの部分は絶対に譲らず勝ちたいと思います。

ジェイコブ エリソン選手

(試合を振り返って)良いスタートが切れたと思います。ディフェンスも前に出たプレーや、アタックもイメージ通りだったと思います。しかし、時間が経過するにつれ、自分たちの悪い癖が出始め、大きく展開され得点されてしまうシーンが多かったと思います。後半特にスクラムでのペナルティが多かったと思いますが、相手のフロントローは400キャップを積み重ねる素晴らしい選手です。その相手にクリタのフロントローもしっかり組んでいたと褒めてあげたいと思います。またここ2試合の強豪チームとの対戦は、クリタを成長させていると思います。(来週に向けて)多くのクリタファンの声援が私たちのプレーを後押ししてくれていて非常に感謝しています。最終戦だからといって気負うことなく、いつも通りのプレーで戦っていきたいと思います。

濱副慧悟選手

雨の中でのゲームで、キッキングゲームとなり、エリア取りが大事な試合になりました。後半からの出場になりましたが、ウォーミングアップで身体が温まった状態で入れたので、プレーもイメージ通りに出来たんじゃないかと思います。(大きくゲインしたプレーに対し)スペースが生まれたところにゲインすることに自信がありましたので、ルーズボールをしっかり自分のものにして、空いたペースを突くプレーが出来ました。怪我人が多い中、自分自身に求められている要求は大きいと思います。バックスリーが機能するためにも、ベンの個人技や自身のラインブレイクの精度を高めて来週の最終戦を勝利で飾りたいと思います。



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vs

VS サントリーサンゴリアス

第3節・2019.07.06

ジャパンラグビートップリーグカップ2019 プールA
16:30
駒沢オリンピック公園陸上競技場(東京)
T G PG DG DG PG G T
1 1 0 0 7 前半 29 0 0 2 5
0 0 0 0 0 後半 26 0 0 3 4
1 1 0 0 7 合計 55 0 0 5 9

登録選手・リザーブ選手

個人得点

選手名 ポジション T G PG DG
大政亮 SH 1 0 0 0
タマティ エリソン SO o 1 0 0

スターティングメンバー

選手名 ポジション
金 亨志 PR
栗原 良多 PR
徳山 孝志 PR
中尾 光男 LO
ジェイコブ エリソン LO
平野 和飛人 FL
佐藤 慶 FL
ウィル ムンロー No.8
大政 亮 SH
タマティ エリソン SO
杉森 健太郎 WTB
中島 拓也(C) CTB
水野 拓人 CTB
ベン ポルトリッジ LO
レオン エリソン FB

リザーブメンバー

選手名 ポジション
前田 篤志 R
小山 翔也 R
梶原 瑛 R
ワイクリフ パールー R
平井 伸幸 R
長谷川 新波 R
忽那 鐘太 R
濱副 慧悟 R

交代・入れ替え

前半10分 徳山 孝志 → 梶原 映
後半11分 タマティ エリソン → 忽那 鐘太
後半16分 栗原 良多 → 前田 篤志
後半16分 金 亨志 → 小山 翔也
後半22分 大政 亮 → 長谷川 新波
後半27分 ジェイコブ エリソン → ワイクリフ パールー
後半27分 杉森 健太郎 → 濱副 慧悟
後半32分 平野 和飛人 → 平井伸幸

レポート

ジャパンラグビートップリーグカップ2019の第3節が駒沢オリンピック公園陸上競技場で行われた。対戦相手は王者・サントリーサンゴリアス。言わずと知れたトップリーグの強豪チームであり、前回のカップ戦(トップリーグのみ)の2位チームである。サントリーは第1節に清水建設と戦い88-5、続く第2節・ホンダ戦は最少失点に抑える40-3と2連勝で、相手を寄せつけない戦いをしてきている。逆にクリタは第1節にホンダと戦い3-33、続く日野には12-40と2連敗である。が、しかし徐々にチームの行いたい戦いの精度は徐々に増しているのは誰が見てもわかるくらい成長している。果たして王者・サントリー相手にどこまで食らいついていけるか。
前半はサントリーのキックオフで試合が始まった。開始早々サントリーのプレッシャーをダイレクトに受けたクリタだが、チームディフェンスで受けて立ち、相手にプレッシャーをかけていく。最初に得点をあげたのはサントリー。自陣中央でのスクラムからボールを持ち出しゲイン、ラックを重ねられ右中間にトライされる。その直後、クリタに不運が訪れる。密集の下敷きになった徳山が負傷し、開始早々リザーブの梶原と交替を余儀なくされた。しかし、クリタにも得点のチャンスが訪れる。前半12分、敵陣中央やや左22mライン手前で、サントリーのペナルティでペナルティーゴールを選択。スタンドオフのタマティが得点を狙いに行くがキックが外れ得点に至らず。その後、自陣奥深くまで攻め込まれ、前半14分にベンのタックルが危険とみなされ10分間の一時的退場(シンビン)。ベンがグラウンド外に退いた直後にサントリーのモール攻撃でトライを奪われる。そして25分にも相手のキックスキルで3本目のトライ。コンバージョンは外れたものの0-15と一方的な試合展開になろうとしていた。だが、クリタも負けてはいられない。前半30分、敵陣やや右22mライン付近からの攻撃を継続させる。アタックラインを整備し、フォワードで攻めている中、大政が相手ディフェンスのギャップをつき、ポール下中央にトライ。タマティのコンバージョンも決まり、7-15と反撃姿勢を見せる。クリタが理想とするアタックが王者・サントリーのディフェンスラインを崩した組織的トライだった。その後は一方的にサントリーのアタックを受け続け、前半終了までに2本のトライとコンバージョンを決められ7-29で折り返す。

後半はタマティのキックオフで試合がスタートする。後半4分にサントリーのスクラムトライから常時アタックを受け続け、クリタのディフェンスし続ける時間が続く。縦横無尽にサントリーのバックスが走り回り、クリタのディフェンス網を崩し続ける。成す術がないクリタだが、リザーブに登録している選手を入れ替え、活路を見出そうとした。後半11分にタマティから忽那、16分に前田と小山の入れ替えで第1列をリフレッシュさせた。入れ替えの間にサントリーは攻撃の手を緩めない。11分と21分にトライを積み重ね7-50と大きく得点を広げられてしまう。それでも何とかしたいクリタは、前半にトライをあげた大政から長谷川に入れ替え、流れを掴みたいところだ。だがサントリーは後半27分に、この日9本目となるトライを右隅に決め、7-55と一方的な試合展開に。クリタは、後半の32分までにリザーブ8人すべてを入れ替え、何とか見せ場を作りたいところだが、相手の激しいプレッシャーでミスを連発してしまう。後半35分には、ベンが敵陣奥深くまで攻め込むも激しいタックルを受け、スローフォワードのミス。39分には相手ボールのラインアウトをインターセプトするもハンドリングエラーで攻撃のチャンスをつぶしてしまう。ノーサイドのホーンが鳴り、最後の攻撃も相手のノックオンで試合終了。トップリーグとトップチャレンジリーグとの差を見せつけられた試合になってしまった。前節でペナルティの数を「7」に減らしたクリタだが、この日のペナルティの数は「23」と積み重ねてしまった。一方的な試合、力の差を見せつけられた一戦ではあったものの選手たちの顔に悲壮感はない。なぜならば自他ともに認めざるを得ないほどの力の差を感じたからだ。謙虚に認めたところで、選手たちの目線は次を見据えている。来週はトップリーグでサントリーとしのぎを削っているパナソニックワイルドナイツとの戦いが大阪・万博記念競技場で行われる。今シーズン最初の遠征試合でもあり、多くのクリタのファンが大阪での試合を待ち望んでいるだろう。カップ戦も残り2試合。最終戦はクリタと同じトップチャレンジリーグに所属する清水建設との戦いが控えている。数少ない公式戦の強豪チームとの戦いを勝利にこだわる以上に、純粋にシンプルにラグビーを楽しみたい。このチームには常にチャレンジャーである。失うものがない今、クリタが追及するラグビーをこだわり続けていきたい。



試合後コメント
山田紘也監督

先程の記者会見で話しましたが、クリタで僕がやってきた中で一番強いチームとの公式戦でした。実際戦ってみて、真の圧力を目の当たりにしました。本当に強かったです。しかし、通用するところもあったので、その部分の精度を高め続けないといけないと思いますね。試合で質の高いプレーを継続させるには、日ごろの練習の質も同時にあげていかなければならないと感じています。今のクリタはシステムを全員が共有できれば、どんな強豪チームであろうと通用する武器を持っていると思います。今日のトライがそうだと思います。大政の嗅覚をほめたいですし、何よりチームでのトライだと思いますね。来週に向けて1週間で今日の反省を修正しきれるとは思いません。1週間では時間が少ないです。ましてはサントリーさん同様トップリーグでトップレベルにいるパナソニックさんです。しかし、その課題から目を背けることなく次もチャレンジしていきたいと思います。

中島拓也キャプテン

今日の試合では、フォーカスしていたアタックでボールキャリーが前にしっかり出ること、ディフェンスでもしっかり前に出ることを意識していましたが、相手の激しいプレッシャーで崩れてしまいました。前半は何とか踏ん張っていたと思うのですが、後半では途中気持ちの糸が切れかかったプレーもあり、サントリーさんのプレッシャーからチームの規律が守れずにペナルティを重ねてしまったりしました。そこは修正をしていかなければならない課題です。しかし強豪チームとの連戦で得られている部分もあります。今日みたいな一方的な試合でもアタックで前に出るところは継続出来ているんじゃないかと思います。ボールをキープする時間があまりにも少なかったですが。。。(来週に向けて)このトップとの戦いがチームにプラスに働いていると思います。次もトップリーグで常に上位で戦っているパナソニックさんとラグビーができますので、この経験を無駄にしない為にもしっかり準備していきたいと思います。

前田篤志選手

(試合を振り返って)強かった一言に尽きますね。スピードや激しさ含め、プレーの精度が落ちずに80分間アタックしていました。後半の出場になりましたが、点差が離れていたので、勝敗どうこうではなく一つひとつのプレーを丁寧に、練習で積み上げたことを表現するようにエナジーをもってチームに声掛けをし続けました。個人的には、、、これからですね。(来週に向けて)僕の地元(大阪市生野区)での試合になりますので、地元の仲間の前で恥ずかしくないラグビーを見せられるように一生懸命戦いたいと思います。

大政亮選手

終始、サントリーさんのプレッシャーが激しく、スクラムハーフとしてゲームコントロールしきれていない個人的スキルの課題が浮き彫りになった試合でした。もっともっとフォワードを動かし、バックスに良いボールを供給できるようにしていきたいと思います。(トライについて)バックスに展開しようとチーム内でコンセンサスを得ていましたが、相手選手が飛び出してきたとき、ギャップが生じたので、そこをうまく飛び込むことが出来ました。これから強いチームと互角に戦うためには、チーム課題のペナルティを減らすことと、セットプレーの精度を高めていかなければならないと思います。今日の試合では1フェーズ目でターンオーバーされていましたので、そこにフォーカスしたいです。(来週に向けて)とにかく全力で戦うのみです。

レオン エリソン選手

後半になるにつれ、クリタの目指すラグビーのレベルが悪くなり、一方的な試合になってしまいました。また、この試合2枚のイエローカード(シンビン)で、クリタを余計不利にさせてしまったと思います。しかしクリタは、サントリーと比べ小さい身体ではあるものの良いファイトが出来たんじゃないかと思います。自身の同じポジションにいる相手チームに強力な外国人選手にも真っ向から勝負していたと思います。(来週に向けて)しっかりクリタがやるべきことを構築していけば、決して勝てない相手ではないと思います。しっかり規律の部分を意識して戦いたいと思います。



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vs

VS 日野レッドドルフィンズ

第2節・2019.06.29

ジャパンラグビートップリーグカップ2019 プールA
14:00
秩父宮ラグビー場(東京)
T G PG DG DG PG G T
1 0 0 0 5 前半 12 0 0 1 2
1 1 0 0 7 後半 28 0 0 4 4
2 1 0 0 12 合計 40 0 0 5 6

登録選手・リザーブ選手

個人得点

選手名 ポジション T G PG DG
杉森 健太郎 WTB 1 0 0 0
ワイクリフ パールー No.8 1 0 0 0
レオン エリソン R→CTB 0 1 0 0

スターティングメンバー

選手名 ポジション
金 亨志 PR
栗原 良多 HO
徳山 孝志 PR
中村 謙吾 LO
ジェイコブ エリソン LO
平井 伸幸 FL
佐藤 慶 FL
ワイクリフ パールー No.8
本村 旨崇 SH
タマティ エリソン SO
杉森 健太郎 WTB
中島 拓也(C) CTB
水野 拓人 CTB
ベン ポルトリッジ WTB
河野 友希 FB

リザーブメンバー

選手名 ポジション
前田 篤志 R
小山 翔也 R
梶原 瑛 R
中尾 光男 R
平野 和飛人 R
大政 亮 R
忽那 鐘太 R
レオン エリソン R

交代・入れ替え

後半00分 中村 謙吾 → 中尾 光男
後半07分 平井 伸幸 → 平野 和飛人
後半11分 栗原 良多 → 前田 篤志
後半11分 本村 旨崇 → 大政 亮
後半14分 タマティ エリソン → 忽那 鐘太
後半21分 金 亨志 → 小山 翔也
後半21分 中島 拓也 → レオン エリソン
後半25分 徳山 孝志 → 梶原 瑛

レポート

試合レポート

今年度初開催のトップリーグ(以下TL)の16チームとトップチャレンジリーグの8チーム合同開催の「ジャパンラグビートップリーグカップ2019」。我がウォーターガッシュは先週熊谷ラグビー場で初戦をHonda HEATと戦い、TLの強さを目の当たりにした。今週は同じくTLに所属し、昨シーズンは入替戦に回ったものの残留を決め、且つ先週のパナソニック戦では2点差に迫る今最も勢いに乗る日野レッドドルフィンズとの対戦を東京・秩父宮ラグビー場で行った。本日の試合は、東京都の多摩地区に活動拠点を置く両チームのため「多摩川若鮎ダービー」と称され、昭島・日野両市長が観戦にされる注目された試合になった。
前半はクリタ・タマティのキックオフで試合が始まる。最初に主導権を握ったのはウォーターガッシュ。キックオフから常時敵陣でのプレーを行い、相手にプレッシャーを与え続けながらマイボールを確保し続ける。しかし前半9分、日野のアタックをもろに受けてしまう。クリタ陣22mライン中央のスクラムから右に展開され右隅にトライを奪われる。コンバージョンキックは失敗したものの先週に引き続き先制点を奪われ、追いかける展開に。しかし、クリタも常に敵陣でのアタックを続けているうちにチャンスが訪れる。前半20分、敵陣奥深くまで攻め込みマイボールスクラムから本村からタマティにパス。相手ディフェンスの動きを冷静に見て杉森に渡し、その受けたボールをインゴール左にグラウンディングし同点トライ。タマティのコンバージョンキックは右側のポールに跳ね返され失敗になったものの同点に追いつく。その後も常に敵陣で攻撃し続けるクリタフィフティーンに、日野の強力なディフェンスで得点を奪うことが出来ない。逆に日野のアタックを一気に受けてしまう。前半34分、クリタ陣右サイドゴール前のラインアウトからモールを形成され、その出たボールを左側にいるバックスにキックパス。そのパスをしっかりキャッチしトライされ、コンバージョンも決まり5-12となる。その後お互い得点シーンを演出することなく前半を終える。

後半はロックの中村から今シーズン初のメンバー入りをした中尾を起用。日野のキックオフで始まった後半の40分、いきなり日野の反撃を食らってしまう。クリタ陣右サイドを突かれ、河野のタックルをかわしながらインゴールに飛び込まれてしまった。テレビマッチオフィシャル(TMO)が適用され審議されたが、サイドラインを割っており日野のトライが認められずに失点を防いだ。しかし後半4分、ベンが右サイドを突破したところタックルを受け、その離したボールを日野がキャッチ。そのまま大きくゲインされ個人技でトライを奪われ5-19。クリタは後半20分までにリザーブにいる6人の選手を入れ替え、活路を模索し続ける。だが、TLでしのぎを削る日野フィフティーンは容赦ない攻撃を繰り返し、後半の22分クリタディフェンスのギャップを狙いを定め、クリタ陣の左サイドにトライ。コンバージョンも決まり21点に得点差を広げられてしまう。しかし常にチャレンジし続けるクリタに得点のチャンスが巡ってくる。敵陣奥深くまで攻め込んだクリタは相手ペナルティで得たチャンスをスクラムにかける。後半28分、2度のマイボールスクラムの攻撃でワイクリフがラックから抜け出し、相手ディフェンスを引きずりながらポール下に飛び込みトライ。レオンのコンバージョンも決まり12-26とする。この勢いのまま攻め込みたいクリタだが悲運が待っていた。後半31分、自陣ハーフウエイライン付近での攻防でフルバックの河野が相手タックルを受け負傷退場(交替なし)、その2分後にはセンターの水野が危険なプレーでシンビン。10分間の一時的退場となりこの時点でグラウンドでプレーする人数は13人。数値的不利の中、終了までに2トライを献上してしまう。終わってみれば12-40とTLチームに一矢報いることはできなかった。だが悲観することはない。先週の自チームのペナルティは「9」。今週は「7」と安易なペナルティを献上することが無かった。また、得点もペナルティゴールだけの得点で終わったHonda戦から今週は2つのトライを奪った。この結果をどう捉えていくかはチーム全員に課せられた課題でもある。悲観することはなくてもしっかり反省しなければならない。私たちは常にチャレンジャーである意識を常に持ち、来週待ち構えている王者・サントリーサンゴリアスにクリタWAYをぶつけていきたい。



試合後コメント
山田紘也監督

先週の開始早々の良いチャレンジを今日の試合でも出来たことは良かったと思います。しかし、攻め切れない部分から取り切れない攻撃になっていますが、間違いなくチームは成長していっています。先週はトライを奪うことが出来なかったのが、今日の試合は2つ取れました。この部分含めて選手たちを褒めたいと思います。また、今日はフォワード陣の頑張りを評価したいですね。しっかりTL相手にしっかりスクラムを組んでバックスに良いボールを供給出来ていたと思います。(来週に向けて)次の土曜日の試合に向けて私たちはチャレンジャーなので、相手が強いとかではなく、80分うまく試合を作るのではなく、チームのカラーを主張できる試合にしたいですね。

中島拓也キャプテン

先週同様に、最初から相手にプレッシャーを与え続けられたのかなと思います。しかし、後半になってシステムが崩れ始め、思うようにいかない時間が続きました。また、後半最後のディフェンスの部分で、相手より2人少ないシチュエーションが訪れた時に、チーム力が問われると思いますので、不利な状態でも何が出来るかを模索していきたいです。ただ、少しずつではありますが、自分たちのペナルティが減ってきているので良い部分は継続していきたいと思います。(来週に向けて)サントリーさんです、非常に強い相手とのゲームマッチは数少ないチャンスだと思います。常にチャレンジしていきたいと思います。

タマティ エリソン選手

最初のゲームの入りは良かったと思います。フィジカル的にも良かったですが、こちらが思っていたよりも簡単に失点してしまいましたね。先週から今週の試合にかけて分析したところは、ワイドに展開してくるチームであることが明確であったために、そこの部分をしっかりフォーカスして練習をしてきました。その部分においてはチームとしてやりきれていたので良かったと思います。今日の失点の大半は自分たちのミスからですが、ポジティブに考えれば、そこをしっかり修正すればこれから先、防ぐことが出来る部分だと思います。来週に向けては、今まで行っている姿勢を貫くことを考え、継続して準備していきたいと思います。(今のクリタに何が必要?)お互いをさらに信頼することだと思います。

平井伸幸選手

ラインアウトからプレッシャーを受けていたので、アタックのオプションを減らされた状態での試合展開になってしまいました。選手一人ひとりがその中でもスコアに結びつけるためのプレーを続け、良い状態ではないにもかかわらず2トライ奪えたことは良かったと思います。またディフェンスに関しても先週の反省からスペースを広くとっていく戦術を今日の試合は出来ていましたが、まだまだだと思います。個人的には前半から出し切ることだけを考えてプレーしました。後半に入り交替させられましたが、自身が描いていたプランに近い戦いが出来たのではないかと思います。(来週に向けて)チームの一つのピースとして、次のチームのために全力で戦います。

杉森健太郎選手

今日の試合は通じたところと、通じなかったことが明確に表れた試合で、チームディフェンスがうまく機能していなかったと思っています。戦前の相手チームの分析では、ワイドに展開してくるだろうと予測しながら、それに対応するためにディフェンスラインを広くすることを意識しましたが、要所要所のプレーは良かったものの全体通してはできていませんでした。しかし得点出来たシーンを考えると先週より成長できていると思いますし、2つのトライでスコア出来たことが非常に大きいと思います。(来週に向けて)相手がどこかではなく、常に自身にやるべきとをの課題を向けて、しっかり準備していきたいと思います。

河野友希選手

初のスタメンで自分自身がやるべきことフォーカスして戦うことが出来ました。しかし、もっともっとやるべきことがあるので、できなかった部分は反省したいと思います。アタックの部分はどんどん絡んでいかないといけないですし、コミュニケーションを常に取りながら攻撃の起点を作っていきたいと思います。(来週に向けて)今出来る100%を目指し、格上の相手にどれだけ自分たちのラグビーが通用するか、またどれだけチーム貢献できるかをしっかりフォーカスさせて準備していきたいと思います。

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