選手のラグビーとの出会い、クリタでラグビーをする想いにせまる”私とWATER GUSH”。2026年からチームへ加入したばかりの伊藤森心選手を紹介します。1年目とは思えない鋭い視点と、チーム全体の未来を見据えた力強いビジョンを持つ彼に、ラグビーとの出会いからクリタへの想い、そして将来の夢まで語っていただきました。

ラグビーとの出会い「2015年、あの歴史的瞬間」
伊藤選手がラグビーを始めたきっかけは、2015年のラグビーワールドカップでした。日本代表が南アフリカに歴史的勝利を収め、日本中が熱狂したあの大会です。ファンの皆さんの中にも、あの瞬間の興奮を今でも鮮明に覚えている方は多いのではないでしょうか。
「あの大会で感じたのは、チームのための自己犠牲の精神でした。自分のためではなく、チームのために体を張る選手たちの姿に心を動かされました」
その精神こそが、彼をラグビーへと引き込んだ原点です。FLというポジションは、まさにその精神を体現するようなポジション。地味ながらもチームのために走り、ボールに絡み続ける。伊藤選手の出発点と、今のプレースタイルには、一本の太い線でつながるものがあります。
最初は難しかった、でもすぐに「楽しい」に変わった
もちろん、始めたばかりの頃は苦労もありました。
「ルールを覚えるのは正直難しかったです。でも、すぐに慣れて楽しいと感じるようになりました。」
ラグビーのルールは複雑で、初心者には壁に感じることも多いもの。しかし伊藤選手はその壁を早々に乗り越え、ラグビーの魅力の深みへとどんどん入っていきました。その吸収力と適応力は、今のプレーにも活きているに違いありません。

クリタを選んだ理由「ラグビー後の人生まで見据えて」
数あるチームの中から、なぜクリタウォーターガッシュ昭島を選んだのか。その答えは、非常に先を見通したものでした。
「社業とラグビーの両立、そしてラグビー引退後のキャリアを考えて選びました」
クリタウォーターガッシュ昭島は、母体である栗田工業の社員選手を中心に構成されるチームです。フルタイムで働きながらラグビーを続けるというスタイルは、決して楽ではありません。しかし伊藤選手はそのスタイルに価値を見出しました。ラグビー選手である前に、一人の社会人として長い人生を歩んでいく。その両立の難しさと意義を、入団前からしっかりと考えていたのです。
フルタイム勤務と練習、それでも続ける理由
実際の生活はどうなのか。正直なところを聞いてみました。
「フルタイムで働いた後に練習をするのは、やはりタフです。体力的にも精神的にも、しんどいと感じることはあります」
それでも続けられるのはなぜか。
「自分が選んだライフキャリアを最後までやり遂げたいという気持ちが強いです。そして、栗田工業としてもラグビーチームとしても、もっと価値を高めていきたいから。その両方に貢献できる自分でいたいんです」
自分で選んだ道への覚悟、そしてチームと会社への深いコミットメント。1年目の選手の言葉とは思えないほどの重みがあります。タフな毎日を支えているのは、単なる根性ではなく、この明確な「なぜ続けるのか」という答えなのかもしれません。

チームへの鋭い視点「パッションが、未来を変える」
今シーズンここまでチームに加わって感じていることを聞くと、伊藤選手は率直に語ってくれました。
「良いスキルを持っている選手はたくさんいます。でも正直なところ、ラグビーに対するパッションがまだ足りていないと感じることがあります」
これは批判ではなく、チームへの深い愛情から来る言葉です。
「今のタフな状況で結果を残せば、必ず未来の地位向上に繋がると信じています。だからこそ、パッションを持って戦い続けることが大事だと思っています」
スキルは磨けば伸びる。しかしパッションは、自分の内側から湧き出てくるもの。伊藤選手自身が、そのパッションをグラウンドで体現し続けることで、チームに火をつけようとしている——そんな覚悟が伝わってきます。

ファンの皆さんへ
最後に、いつも応援してくださっているファンの方々へ、メッセージをいただきました。
「リーグワンでプレーするようになってから、ラグビーチームと地域が密着して運営していくことの重要性をひしひしと感じています。ファンや地域の皆様に応援していただけるようなチームになるために、まずはD3優勝、D2昇格を目標に励んでいきますので、応援よろしくお願いいたします!」
地域との絆を大切にしながら、明確な目標に向かって突き進む。その言葉の中に、伊藤選手のチームへの愛情と、ファンへの感謝が凝縮されています。
おわりに
2015年のワールドカップで「チームのための自己犠牲の精神」に心を動かされ、ラグビーの世界に飛び込んだ伊藤森心選手。仕事とラグビーを両立するタフな毎日を送りながら、チームの課題を真剣に見つめ、チームの未来まで考える。1年目とは思えない視野の広さと覚悟に、これからの活躍がますます楽しみになります。
グラウンドで一貫してチームに貢献し続ける伊藤選手の姿を、ぜひスタンドから応援してください。クリタウォーターガッシュ昭島は、今日もその夢に向かって走り続けています。














