メインコンテンツへスキップ

私とWATER GUSH #21 林田拓朗 SO/CTB 「このチームをもっと良くしたい」

公開日:2026年11月04日 | 最終更新日:2026年11月02日

今回の”私とWATER GUSH”はSO/CTBを担う林田拓朗選手。加入7年目を迎えた今シーズン、仕事でもラグビーでも「引っ張る立場」として奮闘し続けています。5歳でラグビーを始め、中学で全国制覇を経験し、やがてクリタへ。その長い道のりの中で彼が見つけた「使命」とは何か。生の言葉とともにお届けします。

5歳でラグビーを始めたあの日のこと

林田選手がラグビーと出会ったのは、5歳のとき。きっかけは、父の知人がラグビースクールのコーチをしていたことでした。

「きっかけは父の知人がラグビースクールのコーチをやっていて、『連れてこいよ!』とお誘いがあり、2歳年上の兄と一緒にスクールに行ったことです」

兄と肩を並べてグラウンドに立ったあの日が、20年以上にわたるラグビー人生のスタートでした。幼い頃から体でボールを覚え、徐々にその魅力にのめり込んでいった林田選手。そんな彼がラグビーを「やめられなくなった」転機が、中学3年生の時に訪れます。

「ラグビーを続けてこれた(やめられなくなった)のは、中学3年時に1年間負けなしで全国優勝したことが大きな影響を与えていると思います。チームで勝つことの楽しさを覚えたからです」

1年間負けなしでの全国優勝。その経験は、単なる「勝利」以上のものを林田選手にもたらしました。仲間と一緒に頂点へ立つ喜び、チームで成し遂げることの充実感。それが林田選手の中に深く刻まれ、今もプレーを続ける原動力となっているそうです。

クリタを選んだ理由

大学卒業後、林田選手がクリタウォーターガッシュ昭島を選んだのには、ある先輩の存在がありました。

「一つ上の先輩である佐藤慶さん(現シャトルズ愛知)から、クリタが興味を持っていると話をいただき、繋いでもらいました。仕事とラグビーの両立をしなくてはならないこと、今後リーグワンに参戦していくことなど、森前GMに話を聞き、この環境でチャレンジしたいと思い入団を決めました」

「仕事とラグビーの両立」という、困難な道を選んだその決断の背景には、チャレンジングな環境に身を置きたいという強い意志があったそうです。

7年目の苦悩

入団から7年。林田選手は今年の上期(4月〜9月)を「一番きつかった時期」として振り返ります。

「7年目になると仕事で任せてもらえることも増えますし、自分のことだけではなくチーム(部、課)のことも考えて仕事をしなくてはならず、ラグビー面ではクリタは若いチームなので29歳ともなるとベテランの領域に入ります。ベテランとして若手に魅せていかないといけないという責任もあります。この上期は仕事とラグビーの両立に頭を悩ませ、苦労した期間となりました」

職場では時にチームをまとめる役割として、グラウンドでは若手を背中で引っ張るベテランとして。二つの「引っ張る立場」が同時にのしかかった上期は、精神的にも体力的にも相当な重圧だったはずです。それでも林田選手は走り続けました。なぜなら、加入当初から変わらない想いがあるからでした。

このチームをもっと良くしたい

クリタでプレーし続ける理由を聞かれた林田選手は、迷わずこう答えてくれました。

「クリタでプレーし続ける意味は加入当初から変わらず、このチームをもっと良くしたいという思いがあるからです」

シンプルで力強いこの言葉の背景には、クリタのチームが抱える現実的な課題への深い洞察があります。

「毎年毎年チームは良くなっていってます。しかし、カルチャー構築にはまだまだ時間を要すると思います。このカルチャー構築に必要なのはベテランと若手がチームにいることと考えます。クリタは割と早めに引退する選手が多いです。30歳前後で一度考えると思います。理由は仕事との両立、結婚、家族が増えたなどさまざまあると思います。ここがクリタのカルチャーが確立されていない要因の一つと考えます」

そして、こう続けました。

「長く現役を続けることで、若手の刺激を受けながらクリタのカルチャーを築きあげていくことは私の使命であると感じています」

仕事・家族・ラグビーという三つを抱えながらも現役を続ける姿そのものが、後輩たちへの最大のメッセージになっています。「続けることができる」という証明を、林田選手はグラウンドで体現し続けているのです。

将来のビジョン

林田選手が描く将来のビジョンは、ラグビーと仕事の両面で明確です。

「目標は35歳まで現役を続けることです。目標なので、長めに設定しています。仕事面では会社に必要とされる人材になることと、ラグビー部の後輩から頼られる存在であることです」

35歳という目標年齢は、クリタの選手が早期引退しやすいという現状を踏まえると、チームカルチャーの継承を意識した数字にも見えます。「頼られる存在」であり続けることで、若手が「自分もここで長く続けられる」と感じられるロールモデルを作りたい。そんな想いが透けて見えます。

ファンの皆さんへ

最後に、いつも林田選手を応援してくださっているファンの皆さんへ、こんなメッセージをいただきました。

「いつも熱い応援、声援、ご支援をいただきありがとうございます!今シーズンも会場でファンの皆さんに会えることを楽しみにしています! ぜひ、声をかけてください!よろしくお願いします!」

林田選手の人柄がよく表れているメッセージです。グラウンドの中では若手を引っ張るベテランとして、グラウンドの外ではファン一人ひとりと向き合おうとする、林田選手はそんな選手です。

おわりに

5歳でラグビーと出会い、中学で全国制覇を経験し、「両立」という茨の道を選んでクリタへ。7年間、苦しい時期も乗り越えながら「このチームをもっと良くしたい」という一つの想いで走り続けてきた林田拓朗選手。

彼がグラウンドに立ち続けることそのものが、クリタウォーターガッシュ昭島というチームの未来をつくっています。今シーズン、ぜひ会場で林田選手の姿を、そしてその背中が紡ぐカルチャーを感じてください。

あなたの応援がチーム・選手の励みになります!

記事をシェアしてクリタを広めよう X LINE

その他の関連記事