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私とWATER GUSH #16 テアレキ・ベン-ニコラス No.8
クック諸島のルーツ、ニュージーランドの魂、そして昭島への愛着

公開日:2026年10月29日 | 最終更新日:2026年10月28日

今回の”私とWATER GUSH”はNo.8としてチームを力強く牽引するテアレキ・ベン・ニコラス選手。名前はクック諸島由来で、ニュージーランド・オークランドで生まれ育ちながらも、自身のルーツであるクック諸島の文化と誇りを受け継いでいる。更にはフランスでのプレー経験も持つ経験豊富なテアレキ選手に、クリタで迎える4シーズン目に向けた熱い想いを語ってくれました。

ラグビーとの出会い

テアレキ選手がラグビーを始めたのは9歳のとき。もともとはサッカーをプレーしていましたが、あるきっかけで競技が変わりました。

「最初はサッカーをやっていたんですが、周りの子たちより体が大きかったので、自然とラグビーチームに移ることになったんです」

本人いわく「ユニークなきっかけ」と笑いながら話してくれましたが、ニュージーランドではこういった流れも珍しくないのかもしれません。

「ニュージーランドでは、ラグビーは子どもの頃からとても身近なスポーツです。自分も自然な流れでラグビーを始めて、それから一度も離れることなく、ずっと続けてきました」

ラグビーが”文化”として息づく国で育ったからこそ、競技への向き合い方も自然と深くなっていったのでしょう。

ラグビーが連れて行ってくれた世界

キャリアの中で特に印象に残っているエピソードを聞くと、意外にもグラウンド外の話が飛び出しました。

「大学時代に、ニュージーランド大学選抜として3週間、日本をツアーしたことがあります。関西大学選抜や関東大学選抜とも対戦しました。そのとき、ラグビーをやっていたからこそ日本に来ることができて、新しい文化に触れたり、新しい仲間に出会ったりすることができました。そういう経験をして、もっとラグビーを本気で続けていきたいと思うようになりましたし、ラグビーをやっていることへの感謝の気持ちも強くなりました」

「ラグビーは、自分をいろいろな場所へ連れて行き、新しい経験やたくさんの出会いを与えてくれました。ラグビーを続けてきたからこそ、自分の世界がどんどん広がっていったと思います。ニュージーランドでラグビーを始め、大学時代にはツアーで日本を訪れ、その後はフランスでプレーしました。そして今、再び日本でプレーしています。いろいろな場所を巡って、また日本に戻ってきたことに、不思議な縁を感じています」

学生時代に日本を訪れて、現在はクリタでキャリアを歩んでいるというのは、まさに運命的なつながりと言えるでしょう。

クリタを選んだ理由

数あるクラブの中で、なぜクリタウォーターガッシュ昭島を選んだのか。その答えはシンプルでありながら、深いものでした。

「クリタに来たいと思った理由の一つは、Div.2昇格という明確な目標を掲げて、チーム全員がそこに向かってチャレンジしていることに魅力を感じたからです。昭島という地域もとても魅力的ですし、クラブハウスをはじめ、ラグビーに取り組む環境も整っています。そして何より、このチームが昭島の地域の皆さんに応援してもらいながら、一緒に成長していける可能性を感じました」

そして4シーズンにわたってクリタでプレーを続けている理由として、テアレキ選手が挙げたのは、チームメイトたちの姿でした。

「クリタには、ラグビーに対して本当に強い思いを持っている人たちがたくさんいます。その情熱があるから、自分もここで頑張れていると思います。チームメイトの多くは、一日仕事をしてから練習に来ています。それでも毎日ハードにトレーニングしている姿を見ると、自分も負けていられない、もっと頑張ろうという気持ちになります。Div.2への昇格は、自分がクリタに来た理由の一つでもあります。みんなと一緒にその目標を達成するために、自分も全力を尽くしたいです」

「まだDiv.2昇格という目標には届いていませんが、必ず達成したいです。そして、その瞬間をファンの皆さんと一緒に迎えられたら最高ですね」という言葉には、強い決意と仲間への愛情が滲んでいました。

No.8という哲学

テアレキ選手が担うNo.8というポジションについても、深く語ってくれました。

「No.8は、フォワードとバックスをつなぐ重要なポジションだと思っています。フィジカルの強さだけではなく、いろいろなことができる選手でなければいけません。力強いキャリーでゲインラインを越えること、ディフェンスでは激しいタックルをすること。そして、バックスと連携しながらボールを動かして、攻撃をつないでいくこともNo.8の大切な役割だと思います」

「自分の一番の武器はフィジカルの強さです。ボールを持ったら力強く前に出たいですし、タックルでチームに勢いを与えるようなプレーも大好きです。ただ、フィジカルだけが自分の強みではないと思っています。ブレイクダウンやエッジでのプレーなど、状況を見て判断することも得意です。子どもの頃はバックスも経験しているので、スペースがあるところで仕掛けたり、ボールを動かしてチャンスをつくったりするプレーも好きです」

そして何より大切にしているのは、チームへの貢献だと言います。

「力強いキャリーやフィジカルが必要な場面では、チームにとって頼れる存在でありたいです。仲間のためにボールを持って前に出る。それが自分の強みなので、これからも積極的に自分の持ち味を出していきたいです」

忘れられない一戦

クリタでの4シーズンの中で、特に印象に残っている試合について聞くと、即座に答えが返ってきました。

「加入した2023-24シーズンの、日本製鉄釜石シーウェイブスとの入替戦は忘れられません。結果は負けでしたが、あの試合を通じて、Div.2は自分たちが本気で目指すべき舞台だと改めて感じました。同時に、そこで勝つためには、シーズンを通してもっと成長しなければいけないことも実感しました。もう一度あの舞台に立って、今度こそ勝つ。そのために今も日々努力しています」

「今シーズンは、プレシーズンからチームとしていい準備ができていますし、もう一度入替戦の舞台に立てるという手応えを感じています」

加入したシーズンの悔しさが、その後の3シーズンの原動力となった。その思いが言葉の端々から伝わってきました。

将来のビジョン

ラグビーのキャリアにおける目標を聞くと、迷いなく答えが返ってきました。

「自分にとって一番の目標は、クリタをDiv.2に昇格させることです。それは自分の中でまだやり残していることで、絶対に達成したいと思っています。クリタがDiv.2昇格を決めるときには、自分もそのチームの一員でいたいです。そして、身体が動く限りは、少しでも高いレベルでラグビーを続けたいと思っています。それと同時に、自分がこれまで経験してきたことを若い選手たちに伝えて、彼らの成長を手助けしたいです。自分がいなくなった後も、クリタがもっと強く、もっと成長していけるチームになってほしいと思っています」

ラグビーの外でも、大きな夢を描いています。

「ラグビーからは、ハードワークすることや、仲間と力を合わせることの大切さをたくさん学びました。そういうことは、ラグビー以外でもきっと活かせると思っています。もともとビジネスにも興味があって、今はいくつか取り組んでいることがあります。いつか、日本、ニュージーランド、クック諸島という、自分にとって大切な場所をつなげるようなことができたら面白いですね。それと、これまで自分を支えてくれた人たちや地域には、何かの形で恩返しをしたいです。昭島も、もちろんその一つです」

ファンのみなさんへ

最後に、いつも応援してくださっているファンの方々へ、テアレキ選手からメッセージをいただきました。

「ファンの皆さん、いつもたくさんの応援をありがとうございます。ホームでもアウェーでも、皆さんの声援が自分たちの背中を押してくれています。その応援に応えたいという気持ちが、自分にとって大きな力になっています。ぜひ家族や友人も誘って、会場で一緒にチームを応援してください。Div.2昇格という目標を、皆さんと一緒につかみたいと思っています。一緒に戦いましょう!」

「今シーズンの目標は一つです。Div.2に昇格することです。ここ2シーズンは、本当にあと一歩のところまで来ました。今度こそ昇格をつかんで、その喜びをファンの皆さんと一緒に分かち合いたいです」

「プレシーズンの試合も、ぜひ昭島グラウンドに見に来てください!できるだけたくさんの皆さんに来てもらえたら嬉しいです。自分たちが普段練習しているグラウンドで、ぜひチームの雰囲気を感じてもらいたいですし、見かけたら気軽に声をかけてください。プレシーズンで自分たちが取り組んできたことを、試合でしっかり見せたいと思っています。今シーズンを皆さんと一緒に最高のシーズンにしたいです!」

クック諸島にルーツを持ち、ニュージーランドで育ち、フランスを経て日本へ。ラグビーが連れてきてくれた旅の中で、テアレキ選手は今、昭島に深い愛着を持つ選手になっています。仕事を終えてグラウンドに集まる仲間たちの情熱に動かされ、Div.2昇格という悲願を成し遂げるために今シーズンも全力で戦います。その姿をぜひスタンドから、そして昭島グラウンドから、一緒に見届けてください。

あなたの応援がチーム・選手の励みになります!

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