今回の”私とWATER GUSH”はトンガから海を渡り、クリタで5シーズン目を迎えるテビタ・オト選手。(チーム内ではオトと呼ばれる)FLとNo.8を兼ねるフォワードの要として、フィールド上でチームを牽引する存在です。そんなオト選手に、ラグビーとの出会い、クリタへの想い、そして熱い目標について語っていただきました。

テレビの中のヒーローたちに憧れて
オト選手がラグビーと出会ったのは、トンガでの幼少期にさかのぼります。
「幼いころはテレビでラグビーを観るのが大好きでした。住んでいた村では、仲間たちとタッチラグビーをしていました」
子どもの頃から、村でタッチラグビーをしながら、テレビでラグビー観戦を楽しんでいたというオト選手。テレビ画面の向こうで輝く世界のスターたちに憧れを持っていたそうです。
「テレビでラグビーを観ながら、たくさんの素晴らしい選手に憧れてきました。彼らのプレーを見ることで、ラグビーがどんどん好きになっていきました。中でも、ダン・カーターやリッチー・マコウに特に憧れていました」
ダン・カーター、リッチー・マコウ(元ニュージーランド代表)。ラグビーを象徴する世界的なレジェンドたちの姿が、オト少年の心に火をつけました。スーパースターたちへの憧れが、やがて本物の情熱へと育っていきました。
クリタは”家族”
数ある選択肢の中から、オト選手がクリタプレーし続けているのには、明確な理由があります。
「クリタのことが本当に大好きです。自分にとって、ここはチームというだけではなく、家族のような存在です。みんな温かく迎えてくれて、とても居心地のいいチームだと感じています」
シンプルだけれど、この言葉にすべてが詰まっています。異国の地・日本で5シーズンにわたりプレーを続けられる背景には、チームメイトや周囲の人々が作り出す温かな雰囲気があるのです。クリタウォーターガッシュが大切にしてきたチームカルチャー。それが、トンガから来た選手の心をしっかりと掴んでいます。
勝ち負けよりも、仲間の姿が誇らしい
5シーズンという時間の中で積み重ねてきた試合の数々。オト選手に「特に印象に残っている試合は?」と尋ねると、特定の一試合ではなく、すべての試合を挙げてくれました。その理由が、とても印象的でした。
「どの試合も、自分にとっては特別です。普段から選手たちがどれだけ頑張っているか、どれだけ真剣に練習に取り組んでいるかを知っているからです。特に日本人選手たちのひたむきに努力する姿には、いつも刺激を受けています。だから、結果がどうであっても、グラウンドで全力を出し切る選手たちを誇りに思っています」
仕事をしながら、毎日練習にも全力で取り組む社員選手たちの姿。その苦労と努力を誰よりも近くで見てきたからこそ、試合の結果に関わらず、ピッチに立つ仲間たちの姿そのものが誇りなのだと言います。この言葉は、クリタウォーターガッシュ昭島というクラブの本質を言い表しているように感じます。
仕事とラグビーを同時に追い続ける選手たちへの敬意と愛情。それが、チームをひとつにまとめる大きな力になっているのかもしれません。
フィジカルで突破口を開く
オト選手が自分自身のチームへの貢献について語るとき、その言葉は明快でした。
「アタックでもディフェンスでも、自分のフィジカルを生かして相手にプレッシャーをかけることが自分の役割だと思っています。自分がまず突破口をつくり、そこからチームへ勢いを与えられればと思っています」
フィジカルの強さでアタックとディフェンスの両面で相手を圧倒し、ゲインラインを突破する。そして、そこで生まれたスペースや流れをつないでいく。互いの強みを活かし合うこの連携こそが、ラグビーの核心であり魅力と言えるでしょう。
オト選手がフィールドでパワーを爆発させる場面は、スタンドで観戦しているファンにとっても、思わず声が上がる瞬間のひとつではないでしょうか。

Div.2昇格とベストチーム入り
チームの目標、そして個人の目標について聞くと、オト選手はためらいなく答えてくれました。
「チームとしては、Div.2への昇格が一番の目標です。自分自身の目標としては、チームの勝利に貢献するプレーを続けて、ベストフィフティーンに選ばれたいと思っています」
チームとしてのDiv.2昇格は、クリタウォーターガッシュ昭島全体が追い求める悲願。そしてオト選手個人としては、シーズンのベストフィフティーンに名を連ねることを目指しています。チームの勝利に直結するプレーを追い求めながら、個人としての輝きも諦めない。オト選手のフィジカルを発揮したプレーをぜひご期待ください。

ファンの皆さんへ
インタビューの最後に、いつも熱い応援を届けてくれるファンの方々へ向けて、オト選手から心のこもったメッセージをいただきました。
「いつも温かく応援してくださるファンの皆さん、本当にありがとうございます。結果にかかわらず、いつも変わらず応援してくれることを本当にありがたく感じています。皆さんの声援があるからこそ、自分たちはもっと頑張ろうと思えます。その応援への感謝をプレーで返して、皆さんに誇りに思ってもらえるチームであり続けたいです。これからも全力で頑張ります」
試合の結果がどうであれ、スタンドに集まり、クリタを誇りに思い続けてくれるファンへの感謝。そして、「皆さんに誇りに思ってもらえるチームであり続けたい」という想い。オト選手の真っ直ぐな言葉には、飾らない誠実さがあふれています。
おわりに
トンガでタッチラグビーをしながら、テレビ越しに世界のスターたちを見つめていた少年は、今、クリタウォーターガッシュ昭島のフィールドで仲間とともに夢を追い続けています。
「このチームは家族だ」という言葉が示すように、オト選手にとってクリタはただプレーする場所ではなく、人生の一部となっています。仕事とラグビーを両立させる社員選手たちへの敬意を胸に、フィールドでは誰よりもフィジカルに戦い、チームを前へ押し進める。そんなオト選手の存在が、クリタウォーターガッシュ昭島をひとつにまとめる大きな柱となっています。
Div.2昇格という目標に向かって突き進むクリタウォーターガッシュ昭島。オト選手が躍動する姿を、ぜひスタジアムで直接目に焼き付けてください。選手たちは、いつもファンの皆さんの声援を力に変えて戦っています。














