今回の”私とWATER GUSH”はオーストラリア西部の都市パース出身のカウリ・ティペネ=グレース選手。フルバック・ウィングとして今シーズンもクリタウォーターガッシュ昭島のバックスラインを駆け抜ける彼に、ラグビーへの原点、クリタを選んだ理由、そしてファンへの熱い思いを語っていただきました。

ラグビーを始めたきっかけ
カウリ選手がラグビーを始めたのは4歳のころ。きっかけは家族の存在でした。
「父がラグビーのコーチをしていて、家族もみんなラグビーが大好きだったので、物心ついた4歳の頃からラグビーに囲まれて育ちました。週末には家族でラグビーを観るのが当たり前で、これまでラグビーを通じてたくさんの友人や仲間と出会い、人とのつながりを広げてきました」
家族全員がラグビーを愛するという環境の中で、毎週末グラウンドやTV中継でラグビーを見て育ちました。彼にとってラグビーは「習い事」や「競技」という感覚以上に、家族の時間そのものであり、友人との絆を育むものでした。
4歳から積み上げてきた経験と、家族から受け継いだラグビーへの情熱。それがいま、昭島のグラウンドでいきいきと発揮されています。
忘れられない瞬間
これまでのキャリアで最も印象に残っている試合について尋ねると、カウリ選手は二つの場面を挙げてくれました。
「忘れられない試合はいくつかありますが、中でも印象に残っているのが、オーストラリアU-20代表として南アフリカU-20代表と対戦した試合です。両親と祖母が観客席から応援してくれていて、家族が見守る中で代表としてプレーできたことは、自分にとってかけがえのない思い出です。
そして、クリタウォーターガッシュ昭島でのデビュー戦も特別な試合でした。クリタのファンの皆さんの前で新しいキャリアをスタートできたこと、そしてチームや会社の皆さんに温かく迎えてもらえたことを、今でもよく覚えています」
一つ目は、オーストラリアU20代表として南アフリカU20代表と対戦した試合。ラグビーを愛する家族の前でプレーした瞬間は、生涯忘れられない記憶として刻まれているようです。
そしてもう一つが、クリタウォーターガッシュ昭島でのデビュー戦。「ファンの皆さん、チームや会社の皆さんに温かく迎えてもらえたことを、今でもよく覚えている」その言葉は、ファンの皆さんへの率直な感謝の気持ちそのものです。スタンドからの声援が、一人の選手の記憶に深く刻まれている。これほど嬉しいことはないのではないでしょうか。
なぜクリタを選んだのか
なぜクリタウォーターガッシュ昭島でプレーすることを選んだのか。その答えは明確なものでした。
「日本でプレーすることは、以前から自分の目標でした。その中で、ウォーターガッシュでプレーするチャンスをいただけたことは、本当に嬉しかったです。
加入する前にチームの試合を見て、スピード感のあるラグビーや、ボールを大きく動かして積極的に展開するプレースタイルにも魅力を感じました」
日本でプレーすることはカウリ選手にとって長年の目標でした。そしてチームを選んだ決め手として挙げたのが、試合映像を見て感じた「スピード感があり、ボールを大きく動かすラグビー」というプレースタイルへの共鳴。FB/WTBとして持ち前のスピードと展開力を活かせる舞台。クリタのラグビーはまさにカウリ選手の理想と重なるものでした。

日本での生活と成長
クリタに加入して1年が経過したカウリ選手に日本での生活について聞いてみました。
「日本での生活はすごく楽しいです。日本の文化も好きですし、みんなとても親切で、ラグビーを通じて出来たつながりもすごく大切にしています。昨シーズンは、グラウンドの中でも外でも本当にいろいろな経験ができて、自分自身、すごく成長できた一年だったと思います。クリタのコーチやスタッフをはじめ、周りの皆さんにたくさんサポートしてもらったおかげです」
日本の文化と人々の温かさをこよなく愛しているというカウリ選手。1年目のシーズンを振り返って「グラウンドの内外で選手として成長できた良い1年だった」と語ってくれました。その成長を支えたのが、コーチやチームメイトとの関係です。
「自部が成長するうえで、まずはコーチやチームメイトをリスペクトすることが大切だと思います。そして、分からないことや困ったことがあれば、遠慮せずに周りの人に聞いています。あとは、日本の文化に興味を持って、自分から理解しようとすること。それが日本での生活やラグビーを楽しむことにもつながっています」
困ったときには積極的に相談し、コーチやチームメイトへの敬意を忘れない。そして日本という異文化を受け入れようとする姿勢。この誠実さと謙虚さこそが、カウリ選手がチームに早くなじみ、着実に成長を遂げてきた理由なのかもしれません。
クリタでプレーする意味
クリタウォーターガッシュ昭島の選手は、仕事とラグビーを両立している社員選手が大半を占めます。そのチームメイトたちについて、カウリ選手は力強い言葉を選びました。
「ラグビーを通じて、クリタという会社や地域を代表してプレーできること、そしてファンやチームメイト、家族のためにプレーできることを、本当にありがたく思っています。そして仕事をしながらラグビーにも全力で取り組んでいるチームメイトの姿を見て、本当にすごいと思いますし、尊敬しています。それだけ強い気持ちを持ってラグビーに向き合っている仲間たちだからこそ、自分もその仲間のため、チームのために、いつも全力でプレーしたいと思っています」
会社と地域を背負ってグラウンドに立つ誇り。ファンのために、仲間のために、家族のために戦うという覚悟。そして仕事とラグビーを両立するチームメイトを心から称えるカウリ選手。プロ選手として日本にやってきた彼が、社員選手たちの姿に深く感銘を受けているという事実は、クリタならではの魅力ではないでしょうか。

今シーズンの目標
「チームの目標は、入替戦に進出して勝ち抜き、Div.2へ昇格することです。自分としては、チームが勝つためにできることを全力でやりたいと思っています。そして、クリタのファンや会社の皆さん、コーチ、スタッフにチームを誇りに思ってもらえるようなプレーをしていきたいです」
チームの目標は入替戦を勝ち抜いてDiv.2昇格を果たすこと。そのためにカウリ選手は「自分にできることをすべてやり切る」と言い切ります。ファン、会社、スタッフ、コーチを誇らしい気持ちにさせたい。そのシンプルで真っすぐな言葉の中に、チームへの愛と責任感が詰まっています。
ファンの皆さんへ
最後に、いつもスタンドから応援してくださっているファンの皆さんへ、カウリ選手からメッセージをいただきました。
「いつも僕やチームへの温かい応援、本当にありがとうございます。クリタの選手として、皆さんの思いを背負ってプレーできることをとても嬉しく、誇りに思っています。ぜひ試合会場にも足を運んでいただき、見かけたら気軽に声をかけてください。皆さんにお会いできることを楽しみにしています。
Ganbarimasu!」
温かい応援への感謝と、皆さんを代表してグラウンドに立てることへの誇り。ファンの皆さんや、チームメイトを思いながら持ち前のスピードを活かして全力を尽くすカウリ選手。試合会場やイベントでカウリ選手を見かけたら、ぜひ気軽に話しかけてみてください。きっと笑顔で迎えてくれるはずです。














