今回の”私とWATER GUSH”はPRとして活躍する渋谷圭選手。加入から7年目を迎えるベテランの彼は、仕事・ラグビー・家族という三つの柱を抱えながら、グラウンドに立ち続けています。今回は、そんな渋谷選手にラグビーを始めたきっかけから、クリタでプレーする意味、そしてこれからの夢まで語ってもらいました。

ラグビーとの出会い
渋谷選手がラグビーを始めたのは、小学2年生のことでした。
「友人がラグビーをしていたことがきっかけです。体験をして楽しかったこともあり始めました」
友人に誘われるまま体験してみたら、そのまま夢中になってしまった。そんな自然な出会いが、渋谷選手とラグビーの長い歴史の始まりでした。
中学進学時に一度ラグビーから離れたそうですが、高校進学のタイミングで再びグラウンドへ戻る決断をします。その背中を押したのは、身近な存在でした。
「3歳上の兄も同じ時期にラグビーを始めました。そのまま高校まで続けていて、その姿を間近で見ていてもう一度ラグビーをやってみようと思いました」
兄がラグビーをやり続ける姿を見て、「自分もまたやりたい」という気持ちが自然と湧き上がってきた。兄弟でラグビーを共有するという、温かくも力強いエピソードです。
ラグビーが繋いでくれた、かけがえのない仲間たち
高校でラグビーに戻り、そのまま大学、そして社会人へとキャリアを重ねてきた渋谷選手。長くプレーしてきた中で「ラグビーを続けてきて良かった」と感じる瞬間を聞くと、すぐにこんな言葉が返ってきました。
「仲の良い友人たちに恵まれた事ですね。高校、大学時代の友人たちと今でも連絡とっています」
プレーの中での達成感や勝利の喜びだけでなく、ラグビーを通じて繋がった「人」が、渋谷選手にとっての大きな財産になっています。今も続く仲間との関係が、ラグビーを続けてきた証そのものなのかもしれません。
クリタを選んだ理由
大学を卒業し、社会人としてのラグビー人生を考えたとき、渋谷選手は一つの葛藤を抱えていました。
「社会人でもラグビーを続ける中でラグビーだけに重点を置いてしまうと将来の心配がありました。社業に重点を置くチームでもラグビーを満足にできるか心配があったのですが、クリタでは両方とも全力で行う文化があった事が決め手でした」
ラグビーに専念するか、仕事を優先するか。二択を迫られることなく、どちらも妥協せずに取り組める場所。それがクリタウォーターガッシュ昭島でした。創設から60年以上、仕事とラグビーを両立する社員選手を中心に積み上げてきたこのクラブの文化が、渋谷選手の求めるものと一致したのです。

タフな毎日
「両方全力」という文化を体現する日々は、決して楽なものではありません。渋谷選手はその実情を、率直に話してくれました。
「睡眠時間を確保するのが大変です。夜遅くに帰宅、朝早くから出勤する時はしんどいですね。平日はなかなか家族との時間も取れないので休日は家族との時間を取るようにしています」
仕事を終えて練習へ、夜遅くに帰宅し、翌朝また早くから出勤する。その繰り返しの中で家族と向き合える時間は限られています。それでも、渋谷選手の口から出てきた言葉は前向きなものでした。
「社会人になってこんなにハードな生活を送ることもなかなかできない経験だと思うので楽しみながらやっています」
しんどさを認めながらも、その日々を「なかなかできない経験」として捉えている。この視点こそが、渋谷選手が7年間走り続けてこられた理由の一つなのではないでしょうか。
頑張れる理由
そのハードな生活を支えているのは、家族と友人の存在です。
「家族、友人が応援してくれるから頑張れています。特に家族からは元気以上の何かをもらっています」
「元気以上の何か」うまく言葉にはできないけれど、確かに感じるその力。それが渋谷選手をグラウンドに向かわせています。そして、もう一つ、心に響くモチベーションがありました。
「子供が父親がラグビーをやっていると認識出来るようになるまではまだまだ頑張らないといけないです」
小さいお子さんが「お父さんはラグビー選手だ」とわかる日が来るまで、ユニフォームを着てグラウンドに立ち続けたい。その一心が、疲れた体を動かす燃料になっています。
PRとしてのこだわり
グラウンドの上では、PRとしてチームの土台を支える渋谷選手。特にこだわっているのはスクラムです。
「試合でスクラムに勝てばチームは勢いに乗れるし個人としても調子が上がっていきます。負ければ逆もあります。スクラムにはこだわってやっていかないといけないです」
スクラムはラグビーにおける象徴的な局面。そこで優位に立てるかどうかがチーム全体の流れを決めることも少なくありません。渋谷選手はその重さを誰よりも知っているからこそ、妥協なくこだわり続けています。

目標はDiv.2昇格
渋谷選手が今シーズンに向けて掲げる目標を聞いてみました。
「Div.2への昇格を達成する事です」
シンプルで力強い言葉。その目標に向けて、チームの手応えを聞くと明るい答えが返ってきました。
「チームは徐々に良くなっていると感じています。個人としてもチームに遅れを取らないため少しずつでも成長できるように意識して取り組んでいます」
大きな変化ではなく、日々の積み重ねの中に確かな手応えを感じている。7年間歩んできたベテランだからこそ見える、チームの変化があるのかもしれません。
ファンの皆さんへ
最後に、いつも応援してくださっているファンの方々へ、渋谷選手からメッセージをいただきました。
「いつも応援ありがとうございます。毎年満足のいく結果を残せず申し訳ありません。ただ、今年のクリタには期待してください。今シーズンも熱い応援をよろしくお願いします!」
結果が出せていない悔しさを正直に口にしながらも、「今年のクリタには期待してください」という言葉には、7年目のベテランとしての自信と覚悟が滲んでいます。
仕事もラグビーも家族も。全部を諦めずに走り続ける渋谷圭選手の姿を、ぜひスタンドから見届けてください。














